2013/01/06

リンゴを舐めるスジクワガタ♂



2012年9月下旬

路上で拾ったスジクワガタ♂(Dorcus striatipennis striatipennis)を飼い始めました。
大顎を含む体長は25mmで、スジクワガタ♂にしては中型の個体らしい。

リンゴを与えてみると、口吻を伸ばして舐めています。
後には食痕が残りました。
ときどき少量の蜂蜜をリンゴに塗り付けてやりました。

小学館の学習百科図鑑40『クワガタムシ』p153によると

「春や秋に活動し始めたら、リンゴを1週間に一度与えて下さい。リンゴはクワガタムシの餌としてとても良い。リンゴは値段が高いことを除くとクワガタムシにとって最適の餌です。」

【追記】
よく調べずにてっきりコクワガタかと思ったのですが、H720316さんより誤同定をご指摘頂きました。
あごの形状からスジクワガタですね
大顎の内歯が2本あることがスジクワガタの特徴らしい(大型の場合)。
一方、コクワガタの大顎の内歯は1本とのこと。
小学館の学習百科図鑑40『クワガタムシ』p45より






アシグロツユムシ♂の婚活?(鳴き交わしと喧嘩)



2012年9月下旬・気温18〜19℃

ナギナタコウジュの群落にアシグロツユムシPhaneroptera nigroantennata)がなぜか♂ばかりで集まっていました。
♂が♀に求愛するための集団お見合い場(レック)なのでしょうか?
産卵管を持つ♀の姿は撮れていませんが、少し離れた木の葉に一匹だけ見つけました。
少なくとも4匹の♂が群れており、たまに翅を震わせて鳴き交わしています。

鳴き声は「ジキーッ・ジキーッ…」または「ジュキーッ・ジュキーッ…」と聞こえる。小さな声なので10数メートルも離れると聞こえなくなる。(wikipediaより)

(この日は風が吹いて環境ノイズが多い上に本種♂の鳴き声は高周波成分が多く含まれるため、youtube動画の再変換された音質では殆ど聞き取れません。)


♂はときどき互いに近づいては小競り合いして別れる、という行動を繰り返しています。
どうやら近くにいる♂を♀と誤認しているようで、しゃにむに接近したり交尾を試みることすらあります。
♂が活発に離合集散しては互いに干渉し合っている様子は占有行動(縄張り争い)のようにも見えます。
ライバル♂を追い払った後でまるで勝鬨の声を上げるように鳴くこともあります。
蹴飛ばして追い払ったり高飛びして逃げたり忙しい。

マーキングで個体識別してじっくり観察すれば何か面白いことが分かるかもしれませんね。




ヒトに興味津々のニホンカモシカ



2012年9月下旬

雑木林を離れスギ植林の細い山道をマタギ(猟師)のように足音を忍ばせて登っていると、目の前で獣が急に立ち上がり蹄の音を立てました。
座って休んでいた(反芻?)カモシカが驚いて立ち上がったのでしょう。
私はその場で静止して撮影開始。

しばらくフリーズしていたカモシカも、やがて鼻を上げて風の匂いを嗅ぎ始めました。
身じろぎもせず耳だけを神経質に動かしています。
3〜5mぐらいの距離でしょうか。
やがてカモシカは意を決したようにこちらに数歩近づいて来ました。
よそ見をしたり身震いしたり。
右後脚で右耳の後ろを掻いたりしています。
好奇心旺盛なのか近眼なのか、無邪気にどんどん近寄ってきます。
野鳥を撮るつもりで装着していたテレコン(望遠レンズ)では撮れなくなるほどの至近距離で対峙。
慌ててテレコンを外すと、カモシカは聞き慣れない物音に驚いたのか身を翻して道を外れ横の茂みに逃げ込みました。
もし私が我慢してじっとしていたら体に触われたかもしれません。
個人的なカモシカとの最接近記録を更新しました。

すぐに立ち止まって茂みの奥からこちらの様子を窺っています。
つづら折れの山道をゆっくり静かに進むと再会。
山道をゆっくり登り森に入る後ろ姿が撮れました。
股間を見ても私には性別が分かりませんでした。

今回のニアミスの間、カモシカは珍しく鼻を鳴らしましせんでした。
こちらからカモシカの鼻息威嚇を真似てフシュフシュ♪呼びかけてみても反応ありませんでした。




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