2023年5月下旬〜6月上旬
休耕地の原っぱに営巣したホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の巣穴近くに自動センサーカメラをローアングル設置して監視しています。
鳴き声が聞こえたシーンをまとめてみました。
シーン1:5/30・午後20:44・(@0:00〜)
晩に親ダヌキらしき影が奥の草むらを右の巣穴の方へ移動して行きます。
しばらくすると、キャン♪(またはキョン♪)という短くて甲高い鳴き声が間近から一声聞こえました。(@0:28〜)
これまで溜め糞場で聞いたことのあるタヌキ成獣の鳴き声(早春の求愛声)とは違います。
シーン2:5/30・午後21:06・(@0:31〜)
黒っぽい毛皮の幼獣が少なくとも2頭、夜の原っぱを探検しています。
巣穴からはあまり離れず、雑草の根元の匂いを嗅ぎ回ってようです。
トレイルカメラの近くまで来てくれないのがもどかしいですけど、親ダヌキの言いつけを守っているのでしょうか。
キョン♪という短い鳴き声が再び聞こえました。(@1:05〜)
ホンドタヌキ幼獣の鳴き声で間違いなさそうです。
シーン3:5/30・午後22:24・(@1:26〜)
なぜかレンズが少し曇っています。
夜も更けて気温が下がると、湿度が上がって夜霧が発生したようです。
地表近くに設置したトレイルカメラは、夜霧や朝霧にたびたび悩まされることになります。
奥の草むらで白く光る眼が動いています。
タヌキ幼獣が再びキョン♪と鳴き声を発しました。(@1:30〜)
シーン4:6/1・午前0:21・(@1:37〜)
2日後の深夜には晴れていました。
巣口付近で親ダヌキの白い目が光っています。
しばらくすると、子ダヌキがギャーギャー♪鳴き騒ぐ声がしました。(@1:55〜)
今までの鳴き方とは違います。
最後にキュン♪と一声鳴きました。(@2:09〜)
もしかすると、帰巣した親ダヌキが餌乞いする幼獣に給餌したのかな?と想像を逞しくしてみたものの、定かではありません。
それとも、幼獣の兄弟喧嘩を親ダヌキが仲裁したのかな?
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画の一部を編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
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