2022年10月中旬・午後12:00頃・くもり・気温17℃
里山のスギ林道に残された溜め糞場sを定点観察しています。
トレイルカメラを設置して通ってくる野生動物を記録しているのですが、撮れた映像を現場でチェックしたり電池を交換したりする間に、ホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が残した溜め糞の横に三脚を立てて微速度撮影してみました。
10倍速の早回し映像をご覧ください。
この日、スギの落ち葉の上に残された獣糞の量は少なく、ほぼ泥状になっていました(少量の下痢便)。
糞内容物には植物の種子が含まれています。
秋になると獣糞に集まるハエ類はベッコウバエ♀♂(Dryomyza formosa)がメインになりました。
私が近づくと一斉に飛んで逃げるものの、しばらくすると溜め糞に舞い戻って来ます。
ベッコウバエより小型のハクサンベッコウバエ(Neuroctena analis)も集まっていました。
ベッコウバエ類の興味深い配偶行動については、後日改めてじっくり撮影したので、別の記事にします。
獣糞の周囲のスギの落葉や落枝が上下に細かく動いているのは、直下で糞虫が活動している証です。
案の定、赤紫の金属光沢に輝くオオセンチコガネ(Phelotrupes (Chromogeotrupes) auratus auratus)と鈍い金属光沢のセンチコガネ♀♂(Phelotrupes laevistriatus)がときどき獣糞の表面に出てきます。
他には微小なアリ(種名不詳)の群れが獣糞の上を徘徊していました。
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