2022年7月下旬・午後15:20頃・くもり
5日ぶりに山中の水場を訪れると、オタマジャクシを捕食していたアカショウビンの鳴き声はもう周囲の森から聞こえませんでした。
前回の記事:▶ オタマジャクシの群れが池の中で日陰に偏って分布する謎
夏鳥ですから、もう繁殖を終えて南国に渡去したのかもしれません。
聞こえるのはヒグラシ♂♪の蝉しぐれだけです。
池の岸辺で蠢く夥しい数の黒いオタマジャクシは健在でした。
相変わらず日陰の左岸に多いのが不思議です。
透明ケースで大群の一部を掬って観察しようとすると、気温に対して水温が低いために、プラスチックの表面を拭いても拭いてもすぐに結露してしまいます。
今回も温度計を持参し忘れて、水温を測定できませんでした。
観察容器(13.5×3.5×7.0cm)の真上から見下ろすように撮影すれば、オタマジャクシを明瞭に撮れます。
容器内でも互いに群れる性質があるようです。
オタマジャクシの変態が進み、一部の個体には後脚だけでなく前脚も生えていました。
しかし四肢はまだ動かせないようで、長い尻尾を左右にくねらせて泳いでいます。
これから尻尾が短くなれば変態の完了で、子ガエルとなって上陸するはずです。
サンプリング調査の後で、オタマジャクシを元の泉に放流しました。
アズマヒキガエル(Bufo japonicus formosus)の幼生だと予想しているのですが、どうでしょうか?
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