2022年8月上旬
里山で杉林道の溜め糞場sを見張っているトレイルカメラ(自動撮影カメラ)にツキノワグマ(Ursus thibetanus)が初登場。
スギ林にツキノワグマの食べる餌があるとは思えないので、移動しやすい便利な回廊として林道を利用しているだけでしょう。
シーン1:8/9・午後14:25・気温30℃
明るい昼間に黒いクマが林道を左からやって来ました。
タヌキやアナグマが残した溜め糞には全く興味を示しませんでした。
道端のスギの幹に固定してあるトレイルカメラの直下で立ち止まり、死角で何かをしています。
スギの根元の崖を掘り返して土を舐めているのか?(塩分摂取?)と想像したものの、証拠映像が無いことには分かりません。
後日の現場検証でも手がかりとなる痕跡は得られませんでした。
(アリの巣などもありません。 )
1分後には同一個体が林道を右に立ち去りました。
ノシノシ歩きながら途中でタヌキの溜め糞の匂いを嗅ぎ、右後足で踏みつけて行きました。
シーン2:8/10・午後18:01・気温26℃
翌日の夕方に、今度は逆の右から歩いて登場しました。
胴体の左側(カメラに向けている側)に「ひっつき虫」(動物散布型の種子)が幾つも付着しています。
溜め糞場には興味を示さず、今回もトレイルカメラの真下で立ち止まりました。
画角の外で一体何をしているのか、気になります。
やはり崖の土を舐めに来たのかな?
カメラを固定したスギの幹に毛皮を擦り付けようとしたのかもしれません。
逆の向きから同時に狙えるようにトレイルカメラをもう1台設置したくなりました。
クマに驚いた野鳥が慌てて飛んで逃げて行きます。
ツキノワグマが急に立ち上がり、鼻面がちらっと写りました。
顔や胸の月の輪は、カメラに近過ぎてしっかり写りませんでした。
トレイルカメラの存在に気づき、ヒトの匂いを嫌って逃げたのでしょうか?
カメラを壊されなくて良かったです。
2日連続で写ったクマが同一個体なのか別個体なのか、私には未だ見分けられません。
夜行性とは限らず、明るい時間帯も活動するようです。
トレイルカメラの電池やメモリーカードを交換するために現地入りする際には、熊とニアミスしないように、緊張感を持って細心の注意が必要です。
気休めの鈴だけでなく、護身用のクマよけスプレーを必ず携帯します。
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