2022年7月下旬・午前1:40頃・雨
里山のスギ林道にある溜め糞場sをトレイルカメラ(自動撮影カメラ)で監視していると、雨が激しく降る深夜に夜行性の蛾が低空で飛来しました。
そのまま着陸した場所が黒々と見えるホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の溜め糞だったのは、果たして偶然でしょうか?
何をしているのか少し遠くてよく見えませんが、その後も溜め糞に留まっています。
雨宿りなら林道の真ん中ではなく、例えば道端の草むらの葉裏に止まるべきです。
夜蛾がタヌキの糞便臭に誘引されて風下から飛来したのだとしたら、面白い話です。
獣糞から吸汁してミネラル成分を摂取する蝶はさほど珍しくありません。
関連記事(同時期に同所で撮影)▶ ホンドタヌキの溜め糞から吸汁するイチモンジチョウ
このブログで過去の記録を遡ってみると、昼行性の小蛾を1例だけ観察していました。
※ 雨音が聞こえるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
関連記事(8年前の撮影)▶ 獣糞を舐めるキオビトビノメイガ(蛾)
そもそも今回トレイルカメラが何に反応して起動したのか不明です。
変温動物の蛾が飛来しても反応するはずがありません。
何か別の小動物(恒温動物)が一瞬だけ横切ったのに撮り損ね、たまたま蛾の飛来が録画されたのでしょう。
この溜め糞場sはタヌキとアナグマが共有していることが監視映像で判明しました。
つまり、タヌキの糞とアナグマの糞が並んでいるのです。
食糞性の夜蛾がアナグマの糞ではなくタヌキの糞をあえて選択したのだとしたら、嗜好性の理由も気になります。
0 件のコメント:
コメントを投稿