2021年3月下旬・午後14:35頃・晴れ
ようやく平地では田園地帯の根雪がほとんど溶けました。
雪解け水で一時は田んぼが水浸しになったのですが、その水も乾きました。
田んぼの端の休耕地をキジ♂(Phasianus versicolor)がゆっくり歩きながら地面を啄んでいました。
早春の明るい陽光に照らされて、キジ♂の色鮮やかな羽毛がひときわ美しく輝いています。
キジ♂は地上採食しながらどんどんこちらに近づいてくるので、手前のフェンスの陰に隠れてしまいました。
撮影アングルを確保したい私としては右に少しずれたいところです。
しかし、下手に私が動くとキジ♂は警戒して逃げてしまうだろうと判断して、その場で腕を高く伸ばしてなんとか撮影を続けます。
やはりキジ♂は私の存在に気づいたのか(あるいは通りかかった車に驚いたのか)、突然左に走り出すと、力強く羽ばたきながら短い助走で飛び立ちました。
低空で飛びながらキョケーッ♪と鋭い警戒声を大声で何度も(6回)発しています。
低空で左旋回しながら滑空し、民家の陰に姿を消しました。
緊急の飛び立ちを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
キジ♂の警戒声を声紋解析してみる?
※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
『フィールドのための野鳥図鑑:野山の鳥』によると、キジ♂は飛び立つ時や飛翔中に「ケケッ、ケケッ」と鋭くたまに鳴くと書かれていました。
余談ですが、飛び去るキジ♂を流し撮りした際に、雪解けした左奥の田んぼに佇んでいるアオサギの姿が写っています。
撮影中の私は気づきませんでした。
用水路など水辺に居ないということは、アオサギは巣穴から出てくる野ネズミを待ち伏せしているのかもしれません。
冬の水田のあぜ道にアオサギが突っ立っていることがしばしばあり、いったい何をしているのかと思っていたのですが、哺乳類の研究者に「あれはネズミが穴から出てくるのを待っているんだ」と言われたことがありました。 (松原始『鳥類学者の目のツケドコロ』より引用)1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
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