2020/03/31

ホシヒメホウジャク♂(蛾)の羽化【20倍速映像】




ホシヒメホウジャク(蛾)の飼育記録#5



▼前回の記事
腹部を回して暴れるホシヒメホウジャク(蛾)の蛹

2019年10月上旬・室温約23℃

蛹化から12日目、営繭(巣作り)から14日目。
虫の知らせがしてホシヒメホウジャクNeogurelca himachala sangaica )の蛹を入れておいた容器を朝(9:30頃)に見ると、成虫♂が羽脱していました。
翅が未だ伸びていないので、私は慌てて止まり木を探します。
ニセアカシアの枯れ枝を差し出すと、すぐに登ってようやく落ち着きました。
私が三脚の調節などに手間取っている間に、新成虫のしわくちゃだった翅芽が半分伸びてしまいました。
予め撮影の準備をしていなかったのが悔やまれます。

20倍速の早回し映像をご覧下さい。
少しずつ翅が伸びていきます。
腹端を背側に反らした海老反り姿勢になりました。
翅の伸展が終わると閉じてしまいました。

閉じた翅を立てているので、翅裏がしっかり見えるように止まり木の向きを変えました。
ようやく見えた触角の形状から♂と判明。

(ホシヒメホウジャクの)触角は♂では繊毛状, ♀ではほとんど糸状に近い.(Digital Moths of Japanサイトより引用)
ゼンマイ状の口吻は既に完成していて、クルクルと少しだけ動かしていました。
カメラがもう1台あれば、口吻の形成を微速度撮影したかったです。
初め左右に分かれていた口吻が羽化直後に合着して1本の長い長い管になるのです。


▼関連記事(11年前の映像)
ホシヒメホウジャク♀(蛾)の口吻を伸ばしてみる

やがて閉じていた翅を水平に広げ、見慣れた姿勢になりました。
小さな戦闘機のようです。




↑【おまけの映像】
早回し速度を半分に落とした10倍速映像をブログ限定で公開しておきます。

シリーズ完。

その後、羽化液(蛹便)の排泄および新成虫の初飛行も動画に記録したかったのですが、撮り損なった挙句に逃げられてしまいました。
同時期に複数のテーマにあれこれ手を広げ過ぎてしまい、一つ一つの撮影が散漫になってしまったのが反省です。


▼関連記事(11年前の撮影)
ホシヒメホウジャク♀の飛翔前準備運動


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