2020/03/27

腹部を回して暴れるホシヒメホウジャク(蛾)の蛹



ホシヒメホウジャク(蛾)の飼育記録#4



▼前回の記事
ホシヒメホウジャク(蛾)終齢幼虫の巣作り【30倍速映像】

ホシヒメホウジャクNeogurelca himachala sangaica )の終齢幼虫が食草ヘクソカズラの葉を絹糸で綴り合わせて巣を作ってから2日後、粗末な繭の中で前蛹が脱皮して蛹になりました。


2019年10月上旬

蛹化から9日後、繭を開いて中を調べてみました。
ヘクソカズラの葉をそっと剥がして焦げ茶色の蛹を取り出すと、腹部をグルグル回して必死に暴れました。
(実はそれ以前にも、繭内で蛹がときどき自発的にガサガサと動くのを目撃していました。)
右回り、左回り、どちらにも旋回可能です。
このとき威嚇の鳴き声は発しませんでした。
可動部は腹部だけで、頭部および胸部はクチクラが固まっていて関節が動きません。

ホシヒメホウジャク蛹の腹端とヘクソカズラの葉裏を結んで固定していた絹糸をようやく引き剥がすことが出来たので、取り出した蛹を方眼紙に置いて採寸。
無防備になった蛹は腹部を旋回して、しばらく活発に暴れ続けていました。
しかし蛹が紙面を転がることはありませんでした。

「神秘的な完全変態が行われる昆虫の蛹は羽化までじっと静止している」というイメージ(先入観)をお持ちの方が多いようなので、色々な種類で「動く蛹」を動画で記録するように努めています。




つづく→#5:ホシヒメホウジャク♂(蛾)の羽化【20倍速映像】


ホシヒメホウジャク(蛾)繭:ヘクソカズラ葉@方眼紙・全景
ホシヒメホウジャク(蛾)繭:ヘクソカズラ葉@方眼紙
ホシヒメホウジャク(蛾)蛹@繭open
ホシヒメホウジャク(蛾)蛹:側面@方眼紙


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