2019年10月上旬・午後14:15頃・くもり
つづら折れの峠道でコンクリート法面補強の上の崖から垂れ下がるように生えたヤマハギ(山萩)※ の灌木で地味な蛾が数頭、訪花していました。
※ 花序が葉より長いのでマルバハギではなくヤマハギと判明。(参考:『樹木見分けのポイント図鑑』p257)
吸蜜中も激しい羽ばたきを続けていることが多いです。
花に足を掛けているので、ホバリング(停空飛翔)ではありません。
ただし、たまに吸蜜中の羽ばたきを止めていることがありました。
花の蜜量が多いと省エネのためにアイドリング・ストップするのかな?
吸蜜中の羽ばたきおよび飛び立つ瞬間を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:15〜)
飛び立つと口吻をクルクルとゼンマイ状に縮めました。
次の花に来ると前脚で花弁を掴んで着陸し、蝶形花をよじ登ります。
複数個体を撮影。
動画とは別に、同定用の写真を撮るのに苦労しました。
蛾の激しい羽ばたきを止めた瞬間を切り取るためにシャッタースピードを上げ、ストロボを焚きました。
しかし何枚撮っても、肝心の翅の斑紋の色が不自然になってしまいました…。(ストロボの白飛び?)
ストロボにディフューザーを装着すべきでしたね。
普段動画ばかり撮っていると、静止画撮影(虫撮り)の細かなノウハウを忘れてしまい咄嗟に実践できません…。
昼行性のヤガ科で○○ウワバだろうと予想がついたものの、よく分かりません。
いつもお世話になっている新・蛾像掲示板に蛾像を投稿して問い合わせたところ、土星人さんより「エゾギクキンウワバ(Ctenoplusia albostriata)かな」とご教示頂きました。
エゾギクキンウワバ(蛾)@ヤマハギ訪花吸蜜:ストロボ使用 |
エゾギクキンウワバ(蛾)@ヤマハギ訪花吸蜜:ストロボ使用 |
エゾギクキンウワバ(蛾)@ヤマハギ訪花吸蜜:ストロボ不使用 |
過去の記録を辿ってみると、自分でもすっかり忘れていたのですが9年前にエゾギクキンウワバを室内羽化させていました。
チカラシバの穂に作られた謎の繭を2010年10月上旬に採集し、7日後に羽化しました。
エゾギクキンウワバa(蛾)@室内羽化 |
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