2019年9月下旬
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アキノノゲシの茎を登るホソバセダカモクメ(蛾)幼虫
ホソバセダカモクメ(Cucullia fraterna)の幼虫bが食事の合間にアキノノゲシの茎にしがみついて休んでいます。
このとき完全に静止しているのではなく、軽く握った胸脚を頻繁にばたつかせているのが気になりました。
3対ある胸脚の中でT1よりもT2,3の方を頻繁に動かしている印象を受けました。
その一方、茎からずり落ちないように腹脚は茎をしっかりと握りしめています。
秋風で絶え間なく揺れる茎の動きに対応して体のバランスを取るために、リアルタイムで足場を握り直しているのでしょうか?
だとすれば、無風の室内で飼育すれば、この謎の運動は消失するはずです。
妄想をたくましくすると、アリやサシガメなど他の虫(天敵)が近寄って来ないように、茎に絶えず振動信号を与えて警告している可能性も考えられます。
同種の別個体と食草の同じ株で競合しないように、振動で自分の存在をアピールして(縄張り宣言)互いに距離を保っていたら面白そうです。(基質振動によるコミュニケーション)
ホソバセダカモクメ幼虫が発するモールス信号を誰か解読してください。
後半は微速度撮影で長撮り監視してみました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。(@1:25〜1:51)
野外でイモムシの休息姿勢をこれ程じっくり観察したのは初めてかもしれません。
私が知らなかっただけで、実はどの種類のイモムシも普通にやっていることなのかな?
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