2019/07/12

マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂がソメイヨシノ花後の子房を次々に食害【10倍速映像】



マメドクガの飼育記録#15


▼前回の記事
マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂の排便

2019年5月上旬・午前中・室温〜23℃

マメドクガCifuna locuples confusa)の終齢幼虫♂bがソメイヨシノ花後の子房を次々に食べ尽す様子を微速度撮影してみました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
受粉して膨らみ始めた子房だけでなく、それを覆っている萼片や、萎れた雄しべ、雌しべ、果柄も一緒にモリモリ食べています。
食欲旺盛でなによりです。
しかし、桜の若葉は頑として食べようとしません。
桜の葉に含まれるクマリンの芳香(=桜餅の香り)を嫌うのかもしれません。
クマリンには抗血液凝集作用があり、殺鼠剤に使われているぐらいなので大量に摂取すると有毒です。(昆虫にも有毒?)

もし桜の花が未だ咲いている時期に与えたら、マメドクガ幼虫は花弁も食べたかな?
枝に少しだけ残っていたソメイヨシノの花弁や、散った花弁が枝葉に付着したまま萎れていた花弁も食べるのを目撃しました。(映像なし)


『科学のアルバム:サクラの一生』によると、

サクラは花がちったあと、葉のはたらきで養分をつくり、実を生長させる。
花びらがちっても、がく、おしべ、花柱だけがのこっている。2日から4日で実だけになる。
実は、花の子房がかわったもので、かたい核のなかに種ができる。(p18-19より引用)



つづく→#16:マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂は桜の未熟果(肥大した子房)を食べられない【10倍速映像】


マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂b@ソメイヨシノ花後の未熟果

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