2014/06/02

スズバチの蛹化【微速度撮影】



2014年5月中旬・脱皮中の室温24℃→23℃

▼前回の記事▼
脱皮に備えて蠕動するスズバチ前蛹【微速度撮影】#2

泥巣から採集し繭から出して飼育しているスズバチOreumenes decoratus)前蛹の脱皮(蛹化)を見逃さないように、連日10秒間隔のインターバル撮影で監視を続けてきました。
油断して撮影を中断していたら遂に脱皮を始めました!
慌てて10倍速の微速度撮影(ジオラマモード)に切り替えて記録しました。(@3:25〜)

腹部を蠕動することで白い皺々の薄皮を腹端の方へ脱いでいきます。
蛹は鮮やかな黄色で、複眼は薄いピンク色。
脱皮するにつれて気管の抜け殻が白い糸のように伸びます。
繭よりも広いプラスチック容器(直径30mm)で飼っているため、蠕動する蛹が容器内で激しく移動します。
寝返りを打った際に左の翅原基が容器の底に少しへばり付き、そのせいで翅が横に飛び出たように根元から捻れてしまいました。
飛べなくなるのではないかと心配ですけど、体が柔らかいうちは下手に手出しすると余計にまずい気がします。
やがて蛹は横向きからうつ伏せになりました。
左脚を一本伸ばして体を支えています。

蛹化が終わった晩、蛹に色素沈着する過程を記録しようと30秒間隔のインターバル撮影を続けました。(@9:07〜)
しかし黒化するのはもっと時間がかかるようです。
(改めて蛹のスライドショーを製作予定です。)
ドロバチの仲間は一般に雄性先熟なので、3匹目(一番発生の遅い)の本個体は体長も大きいことから、おそらく♀と予想されます。

今回採集した小さな泥巣は全く寄生を受けておらず、3室の育房からスズバチが3匹育ちました。

▼つづく
スズバチ♀の変態:蛹から羽化まで【スライドショー】


抜け殻@方眼紙

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