2014年3月下旬
軒先や庭木の枝先で蚊柱が発生しています。
群飛する様子を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
個々のユスリカ?は飛びながら上下動していることが分かります。
1/8倍速のスローモーションにすると羽ばたきも視認できます。
背景を白い雪原にすると撮りやすいです。
HD動画でも撮ってみました。
やがて雨が降り始めました。
採集していないので当然、種名は不明です。
(たとえ採集しても素人が名前を調べるのは難しいでしょうけど。)
私の知識ではユスリカの仲間の♂が群飛しているのかと思ったのですが、百科事典で「蚊柱」を調べてみるとユスリカ科とは言い切れずかなり複雑(多種多様)で奥が深いようです。
- 蚊柱をつくるカ科以外の双翅類にはユスリカ科,ガガンボダマシ科,ヒメガガンボ科などが知られる。
- 早春から林間や軒下などに群飛が見られる種類はガガンボダマシ科に多く,いろいろの種類が知られる。
- 一般に朝と夕方に見られるが曇天のときは日中でも蚊柱をつくることがある。
- これらの群飛は雨の兆しといわれる。
- 構成は普通、雄だけで、雌がこれに飛び入り雄と交尾することが観察されているので、生殖のための行動といわれているが、雌だけの群飛や1種類だけでない場合もある。
- 蚊柱ができるのは夕暮れ、夜明けが多いが、種類と天候により日中にもできる。
- 双翅類以外でも蚊柱と同じ現象が、カゲロウ、トビケラ、カワゲラ、クビナガカメムシなどでみられる。
関連記事(9年後の撮影)▶ 蚊柱が立つ夕暮れの小川【トレイルカメラ:暗視映像】ユスリカの群飛
【追記】
『日本動物大百科9昆虫II』p108によると、
上村佳孝『昆虫の交尾は、味わい深い…。 (岩波科学ライブラリー)』によれば、
【追記】
『日本動物大百科9昆虫II』p108によると、
♂集団の群飛音または群飛形に♀が誘引され、近寄ってきた♀の飛翔音で♂は同種の♀を識別し、競って交尾を試みる。
上村佳孝『昆虫の交尾は、味わい深い…。 (岩波科学ライブラリー)』によれば、
春から夏、河原の土手などでよく見かける「蚊柱」も、たいていユスリカの仲間などのレックだ。 レックとは、集団お見合い場。♀はそこに順次やってきては♂の品定めをする。(p90より引用)
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