カタグロチビドロバチ♀の営巣開始(その1:巣穴の掃除と身繕い)
2011年9月下旬
軒下の資材置き場で、雪囲い用の材木(丸太)に開いた極小の虫孔(ノギスで採寸すると長径2mm)に初見の小さなハチが出入りしていました。
チビドロバチの一種でしょうか?
蜂類情報交換BBSにて問い合せたところ、カタグロチビドロバチ(Stenodynerus chinensis)とご教示頂きました。
個体標識していないので同一個体である保証はありませんが、巣に出入りする一匹のハチを追いかけて撮影したつもりです。
どうやら巣穴を掃除して営巣しようとしているみたいです(借坑性)。
節穴の中でしばらく作業すると何かゴミ(木屑? 虫の死骸?)を大顎に咥えて現れ、飛んで近くに捨て、身繕いしてはまた巣に戻る、を繰り返します。
巣穴には毎回必ず頭から入り、後ろ向きで出てきます。
蜂の出待ちで4分以上も長撮りすることもありました(編集でカット)。
ハチとは別に、得体の知れないピンクの小虫がときどき巣口に出入りしています。
巣穴から何も運び出さないこともありますが、巣口を向いたまま短く定位飛行をして飛び去りました。
清掃作業の合間の化粧タイム(休憩)でハチをじっくり接写することができました。
材木の下にある日当たりの良いコンクリート・テラスに降り立ったり、すぐ近くの下草に降りて葛の葉に止まったりして化粧に余念がありません。
顔正面をアップにすると眉間(触角の付け根)に可愛い黄斑が一つ目立ちます。
ハチは未採集、未採寸。
(つづく→その2:定位飛行)
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