2011年9月下旬
(シリーズその3からの続き)
前回の観察から4日後、カタグロチビドロバチの営巣地を再訪しました。
丸太に開いた巣口の穴(内径2〜3mm)から少し離れた位置に怪しいハエが一匹止まっています。
おそらくドロバチヤドリニクバエと思われます。
※ ちなみに前年、竹筒トラップに営巣したオオフタオビドロバチの独房から寄生ドロバチヤドリニクバエ成虫が羽化する様子を飼育観察しています。偶然ここで日光浴しているだけかもしれませんが、素性が素性だけに動機を疑わざるを得ません。
寄主を攻撃する(巣内に幼虫を産み付ける)機会を窺っている♀なのかも。
私には外見で性別が見分けられません。
(「左右の複眼が接していないので♀」という見分け方はこの仲間でも通用するのだろうか?)撮影後に採集すると体長6mm。
(なぜか動きが鈍く、あっさり捕まえられました。)
夕方のせいか、この日はカタグロチビドロバチ♀の営巣活動は全く見られませんでした。
巣口を覗き込むと、虫の触角が二本見えました。
手鏡で穴を照らしてみても暗くて顔がよく見えません。
主が顔を入口に向けた警戒姿勢で休んでいるようです。
ハチが外出した隙にドロバチヤドリニクバエは寄主の巣に侵入するのでしょう。
天敵との息詰まる持久戦ですね(神経戦+篭城戦)。
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