2015/07/18

ラップを噛み破ろうとする寄生蜂(寄主マイマイガ幼虫から新たに出現)



2015年6月中旬


▼前回の記事
マイマイガ(蛾)幼虫の二次寄生蜂(Acrolyta sp.)
忙しくて飼育容器を放置していたら、寄主マイマイガLymantria dispar japonica)幼虫の死骸や葉っぱから少し白カビが生えてしまいました。
前回の観察から11日も経って中身を捨てようとしたら、別種の黒い微小な蜂が新たに出現していることに気づきました。
繭塊からの羽化を観察した二次寄生蜂(Acrolyta sp.)は腹部に赤い部分があったのですが、今回の蜂は真っ黒です。
触角の形状も全く異なり、明らかに別種です。
複眼は濃い褐色(焦げ茶色)で、翅は透明です。
これがマイマイガ幼虫を寄主とする一次寄生蜂(コマユバチ科?)だとしたら、二次寄生蜂よりも羽化が遅いのは奇妙です。
母蜂が寄主に産卵した時期が遅かったのでしょうか?
採集して以来ずっと密閉容器に隔離しているので、外からの新たな混入はあり得ません。
羽化してくるところを見てないのですが、実は三次寄生蜂だったりして?
事態はますます混沌としてきました。


これほど種々の寄生蜂が盛んに活動していれば、去年ほど酷いマイマイガの大発生は起こらないのではないかという気がしてきました。
寄主マイマイガの大発生から一年遅れて天敵(寄生蜂)の個体数が増えた結果、二年連続の大発生が抑えられている、と勝手にイメージしています。

黒い寄生蜂は容器に張ったサランラップの裏面に止まり、大顎でラップを必死に食い破ろうとしています。

繭から脱出するときも同様に大顎で噛み破るのでしょう。
腹端に産卵管が見えないので♂なのかな?
しかしラップを毒針で刺そうとしているように一瞬見えました。(@0:29)
非力な微小蜂ではサランラップに穿孔できず(歯が立たず)、脱出できませんでした。
疲れた寄生蜂は容器壁面に止まって身繕いを始めました。

※ サランラップの蓋越しに撮った不鮮明な映像および写真に対して自動色調補正を施しています。



以下は標本写真(後で貼ります)。

シリーズ完。


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