2024年1月中旬
シーン1:1/9・午後14:01・くもり・気温11℃(@0:00〜)
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。
雪が積もった里山で、スギの木の下に見つけたニホンカモシカ(Capricornis crispus)の溜め糞場sr2をトレイルカメラで見張ることにしました。 周囲はスギと雑木(ミズナラやアカマツ、ハリギリなど)の混交林です。
画面の左下から右上に向かって山の緩斜面になっています。
奥には巨大な倒木(落葉性広葉樹)が見えます。
スギ樹上からの落雪により雪面は荒れていて、落葉落枝も散乱しています。
カモシカの残した複数の糞塊は、雪で埋もれてしまって見えません。
シーン2:1/11・午後21:56・気温-4℃(@0:03〜)
晩に左奥から登場したカモシカ成獣が、細い落葉灌木の幹に顔の眼下腺をゴシゴシと擦り付けてマーキング(匂い付け)しています。
左から幼獣が登場して成獣に寄り添いました。(@0:13〜)
したがって、この2頭は親子(母子)と分かりました。
母親♀は早々に左へ立ち去りました。
残った幼獣は、雪に埋もれた溜め糞場sr2の匂いを頻りに嗅ぎ回っています。
幼獣が頭を下げると、短い角が見えました。
シーン3:1/11・午後21:57(@1:03〜)
結局、長居した幼獣も溜め糞場sr2では排泄しないで、立ち去ってしまいました。
母親の後を付いていったのかと思いきや、幼獣は単独で少し離れた地点の塒に向かいました。(つづく)
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
【考察】
前季から見張っていた溜め糞場sr1にはカモシカが来なくなってしまったので、全く別の地点にある溜め糞場sr2にトレイルカメラを設置し直すことにしました。
実は私が監視カメラを設置する前にスコップでスギ立木や倒木の下の雪を掘り返してカモシカの糞塊を確認したので、溜め糞場sr2を荒らしてしまったことになります。
(雪を埋め戻したつもりですが、それでも不自然でした。)
次にカモシカが来るまでに新雪が積もれば私の狼藉は隠蔽されたのかもしれませんが、暖冬で雪は降りませんでした。
せっかく溜め糞場sr2に来てくれたニホンカモシカの母子は異変を感じて警戒し、ここでは排便しなかったのかもしれません。
つづく→