2023/07/06

雨上がりにサルスベリの花で採餌するクマバチ♀

 

2022年7月中旬・午前10:45頃・くもり 

雨が降り止むと、民家の裏庭に咲き誇るピンクのサルスベリ(百日紅)キムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。 
雨上がりは葯の花粉も濡れているし花蜜も水で薄まり、ハナバチ類にとって採餌活動しにくいのでは?と思ったのですが、花から花へ忙しなく飛び回り吸蜜・集粉しています。 
後脚の花粉籠に黄色い花粉団子を付けていて、顔や黒い腹背が黄色い花粉で汚れています。 

1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:12〜) 
クマバチが飛来すると、高速の羽ばたきによって雨で濡れた百日紅の花から水飛沫が飛び散る様子が格好いいですね。 


関連記事(12年前の撮影)▶ クマバチがサルスベリに訪花



【追記】
記事の公開時にはあまり深く考えずに「吸蜜していた」と書いていたのですが、誤りを訂正しておきます。
サルスベリの花には蜜がないので、集まってくるのは花粉を食用とする昆虫たちだ。(p86より引用)


2023/07/05

スギ林道のタヌキ溜め糞場に野ネズミの巣穴を見つけた!

 



2022年11月下旬・午前11:35頃・晴れ 

トレイルカメラに最近撮れた監視映像に写っていた野ネズミ(ノネズミ)の巣穴を探すために現地入りしました。 
晩秋のスギ林道はスギの落葉落枝や広葉樹(ホオノキなど)の落ち葉で覆われています。 
下草として生えていたトリアシショウマの葉が枯れかけています。 
映像と見比べながら落ち葉を掻き分け地面を探すと、トリアシショウマ群落の根際とスギ落枝の間に丸い小さな穴が開いていました。 
遂に野ネズミの巣穴の入口を見つけました。 
トレイルカメラという文明の利器で野ネズミが夜な夜な出入りしている証拠映像がなければ、現場で巣穴を見つけるのはまず無理でしょう。
巣口に巣材の枯葉は詰まっていませんでした。 
指を巣口に差し込んでみても、奥まで届きません。 

野ネズミの巣穴のすぐ近くには、ホンドタヌキの溜め糞場sがあります。 
糞の一部には白いケカビが生えていました。
この日タヌキの糞に来ていたのは、1匹のベッコウバエだけでした。

巣穴の発掘調査をして、野ネズミが持ち込んだ巣材の落ち葉や貯食物が詰め込まれている様子を観察しようか迷ったのですが、結局諦めました。 
独学で野ネズミを調べている私にとって、巣穴を掘るのも全く初めての経験なので、作業の注意点が分かりません。 
諦めた理由としては、 
  1. 掘る道具(移植ゴテ)を持ってくるのを忘れてしまった。 
  2. コロナ禍が収まっていないので、野生動物からの万一の感染症を予防するためにゴム手袋やマスク、ゴーグルなどを着用すべきなのか?と土壇場で躊躇してしまいました。 
  3. 巣穴を暴いてしまうと野ネズミが引っ越してしまい、トレイルカメラに写らなくなってしまうはずです。 
今思うと、やはり思い切って棒で掘り返してみるべきでしたね…。 
ファイバースコープがあれば、巣穴の中の様子を非侵襲的に撮影することも可能かもしれません。



ヒグラシ♂の鳴き声♪を声紋解析してみる

 

2022年7月中旬・午後13:25頃・晴れ 

里山の水場近くでスギと雑木の混交林から聞こえるヒグラシ♂(Tanna japonensis)の蝉時雨せみしぐれを動画で録音してみました。 
単独個体の鳴き声ではなく複数個体が鳴き交わしている合唱です。 
アマガエルや野鳥の鳴き声もかすかに聞こえます。 

ヒグラシ♂の鳴き声を声紋解析してみる

オリジナルの動画ファイルから音声パートをWAV形式で書き出してから、「カナカナカナ…♪」とひときわ盛り上がった部分2箇所を切り出し、スペクトログラムを描いてみました。 
3つ目の短い声紋は、近くで「ジジジ…♪」と鳴いた声です。(@0:21〜) 
警戒声というよりも、何か身の危険を感じて飛び去る際の遭難声(distress call)だと思います。

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