2021/03/23

シロツメクサの花で採餌するセイヨウミツバチ♀を接写してみる

 

2020年5月中旬・午後14:45頃・晴れ 

原っぱに咲いたシロツメクサの群落でセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。 
シロツメクサ集合花の小花はマメ科特有の蝶形花になっています。 
ミツバチは個々の小花に丹念に正当訪花すると、口吻を差し込んで吸蜜します。 
後脚の花粉籠に黄土色の花粉団子を大量に満載していました。 
隣の花に飛び立つと羽音♪がかすかに響き渡ります。 

▼関連記事(4年前の撮影:後脚の花粉籠は空荷) 
シロツメクサの花で採餌するセイヨウミツバチ♀

一寸木肇『シロツメクサの花のふしぎ』という子供向けの理科教育の本を読んで恥ずかしながら初めて知ったのですが、シロツメクサの集合花は下から上へと順に咲くのだそうです。(p21より) 
一番上についた小花は未だ蕾で、真ん中についた小花が咲いていて、受粉が済んだ下部の小花は下を向いて茶色に枯れかけています。
言われてみると確かにその通りで、普段の私はそこまで細かく意識して観察していませんでした。 
当然ながらミツバチは、シロツメクサ集合花の中で真ん中に咲いた小花から採餌していました。 

田中肇『昆虫の集まる花ハンドブック』p55によれば、
(シロツメクサの)個々の花の雄しべ雌しべは白い花びらのケースに包まれ、外からは見えない。蜜を吸うにはケースを押し下げる必要がある。それができるのは、活動的に花から花へと飛ぶハナバチの仲間。こうして花を操作できず、移動性の低いアブや甲虫を花から排除した。

モンキチョウ♂はサルビアの赤い花で吸蜜するか?

 

2020年7月中旬・午後16:30頃・晴れ 

道端の花壇に咲き誇るサルビア(スカーレットセージ)でモンキチョウ♂(Colias erate poliographus)が忙しなく訪花していました。 
シロチョウ科の蝶が赤い花に来るのは非常に珍しいと思い、慌てて撮り始めました。 
ただし個々の花に止まる時間が短く、本当に吸蜜したかどうか不明です。 
サルビアの花の構造は複雑で、長い花筒の奥に蜜腺が隠されています。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、モンキチョウは花蜜の在り処や吸蜜法が分からなかったのではないかという気がします。 

サルビアの花壇を飛び回った挙げ句に最後はようやく葉裏に止まって落ち着きました。 
翅をしっかり閉じて休息しています。
 後翅の縁が少し破損した個体でした。

2021/03/22

ハナミズキの赤く熟した果実を食べるハシブトガラスの群れ(野鳥)

 

2020年10月下旬・午後15:30〜16:10・くもり
▼前回の記事 
街路樹ハナミズキの赤い実を食べるハシブトガラスの群れ(野鳥)
街路樹のハナミズキ(別名アメリカヤマボウシ)並木が見事に紅葉し、果実も赤く熟しました。 
その樹上にハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が群がって熟果を次々とついばんでいました。 
細い枝先にも進出して、危なっかしくバランスを取りながら赤い実を次々に採食します。 
街路樹の横の歩道を自転車で通りかかるヒトが来ると、ハシブトガラスは警戒して一時退散します。 

興味深いことに、赤い実を散々食べた後でハナミズキの枝葉を折り取って持ち去る個体がいました。(@6:13) 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
果実をお持ち帰り(テイクアウト)して、どこかに貯食するのでしょうか? 

最後にカラスの群れが居なくなってから、ハナミズキの紅葉した枝葉と赤い熟果および鱗状の樹皮のスナップショットを撮りました。

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