2020年5月中旬・午後14:45頃・晴れ
シロツメクサ集合花の小花はマメ科特有の蝶形花になっています。
ミツバチは個々の小花に丹念に正当訪花すると、口吻を差し込んで吸蜜します。
後脚の花粉籠に黄土色の花粉団子を大量に満載していました。
隣の花に飛び立つと羽音♪がかすかに響き渡ります。
▼関連記事(4年前の撮影:後脚の花粉籠は空荷)
シロツメクサの花で採餌するセイヨウミツバチ♀
一寸木肇『シロツメクサの花のふしぎ』という子供向けの理科教育の本を読んで恥ずかしながら初めて知ったのですが、シロツメクサの集合花は下から上へと順に咲くのだそうです。(p21より)
一番上についた小花は未だ蕾で、真ん中についた小花が咲いていて、受粉が済んだ下部の小花は下を向いて茶色に枯れかけています。
言われてみると確かにその通りで、普段の私はそこまで細かく意識して観察していませんでした。
当然ながらミツバチは、シロツメクサ集合花の中で真ん中に咲いた小花から採餌していました。
田中肇『昆虫の集まる花ハンドブック』p55によれば、
(シロツメクサの)個々の花の雄しべ雌しべは白い花びらのケースに包まれ、外からは見えない。蜜を吸うにはケースを押し下げる必要がある。それができるのは、活動的に花から花へと飛ぶハナバチの仲間。こうして花を操作できず、移動性の低いアブや甲虫を花から排除した。