2020/02/01

飛べ!マメハンミョウ



2019年9月中旬・正午頃

堤防の土手でピンクの蕾が咲きかけたコスモス(秋桜)の群落にマメハンミョウEpicauta gorhami)が飛来しました。
腹部が膨満しているので♀なのかな?
葉に止まったので食事シーンを期待して撮り始めたものの、葉には口を付けてくれません。
初めは私を警戒しているようでしたが、やがて翅を半開きに開閉すると徘徊し始めました。

蕾の天辺から翅を開いて飛び立とうとするも失敗しました。
ようやく飛んでも飛距離は短く、奥の茂みへ突っ込みました。
体の小さな昆虫にとってコスモスの葉の茂みはジャングルのようです。

マメハンミョウの飛翔シーンは初見です。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
黒い鞘翅を開くと後翅は透明でした。
腹部の両側面に目立つ橙色の縦帯が走っています。
頭部の橙色と合わせて、いかにも捕食者に対する毒々しい警告色を身にまとっています。

その後もハイスピード動画に切り替えて撮ろうとしばらく粘ったのですが、もう飛んでくれなくなりました。


マメハンミョウ@コスモス葉
マメハンミョウ@コスモス葉・全景

2020/01/31

オミナエシの花蜜を吸うニホンミツバチ♀



2019年9月中旬

家庭菜園の一角に咲いたオミナエシニホンミツバチApis cerana japonica)のワーカー♀が訪花していました。
吸蜜している個体の後脚を見ると花粉籠は空荷でした。
複数個体を撮影。

オミナエシという花にこれまで私はあまり馴染みがなかったのですが、今回はなんとも形容し難い独特の悪臭が気になりました。
平凡社『世界大百科事典』でオミナエシの項目を引くと、

においが腐った豆醤とうしょう(豆で作ったひしお)に似ているため中国では敗醤はいしょうの名があり,オミナエシやオトコエシを生けたあとの水には悪臭がある。
この悪臭でハエ類を誘引して送粉者として利用する魂胆なのでしょうか?
確かにこのときキンバエの仲間(およびスコットカメムシ?)も訪花していたのですが、撮り忘れました。

ニホンミツバチ♀@オミナエシ訪花吸蜜
ニホンミツバチ♀@オミナエシ訪花吸蜜

オミナエシ花
オミナエシ花
オミナエシ葉
オミナエシ花・全景

トビイロスズメ(蛾)の幼虫を見つけた!



2019年9月中旬

トビイロスズメ(蛾)幼虫の飼育記録#1


堤防の道端に自生するニセアカシア(別名ハリエンジュ)灌木の葉裏に緑色の丸々と太った芋虫を見つけました。
トビイロスズメClanis bilineata tsingtauica)の幼虫です。
体長を採寸すると約45mm。
腹端に尻尾のような曲がった尾角があります。
本種の食草はマメ科植物で、ニセアカシアも含まれていますが、この個体が休んでいたニセアカシアの葉に食痕は見当たりませんでした。
ニセアカシアの枝には寄生植物のアメリカネナシカズラの蔓が絡みつき、白い花が咲いていました。

下を向いてじっとしているので、脱皮前の眠状態なのかな?
枝ごと採集して持ち帰り、飼育してみることにしました。
剪定バサミを持参し忘れたので、枝の棘が手に刺さらないように注意しながら小型ナイフで鉛筆削りの要領で、葉の付いた枝をそっと切り落としました。



つづく→ニセアカシアの葉を蚕食するトビイロスズメ(蛾)幼虫【30倍速映像】

トビイロスズメ(蛾)幼虫:側面@ニセアカシア葉裏
トビイロスズメ(蛾)幼虫:背面@ニセアカシア葉裏
トビイロスズメ(蛾)幼虫@ニセアカシア葉裏・全景

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