2018/09/13

キアゲハの蛹化【10倍速映像】



▼前回の記事
蛹化前に蠕動するキアゲハ前蛹【10倍速映像】


キアゲハの飼育記録(2018年)#4

2018年7月上旬・午後12:45〜13:02・室温30.7℃、湿度52%

蠕動していたキアゲハPapilio machaon hippocrates)前蛹の胸背が割れ、いよいよ脱皮が始まりました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。

蛹の後部に送った脱皮殻を落とすために、腹端が一瞬だけ壁面から外れました!
すぐに腹端で足場糸を探り当て、プラスチック容器の壁面に固定し直すのが興味深く思いました。
この芸当は全ての昆虫ができるとは限りません。

例えば、最近飼育したナミテントウでは帯糸を使わず腹端だけで固定しているために、前蛹の抜け殻が蛹の腹端にいつまでも(成虫が羽化した後も)残ったままになっていました。
▼関連記事
ナミテントウの蛹化【60倍速映像】

その後で抜け殻を振り落としました。
薄黄緑色の帯蛹はしばらく伸縮動を続けています。

改めて記事を書くつもりですが、今回キアゲハ幼虫を3頭飼育して、蛹の色が三者三様になりました。
この個体cの蛹化を撮影する前に、背景をすっきりさせるために黒い布を置きました。
蛹の色の変異を考える際に、これがポイントになります。


つづく→#5:羽化直前のキアゲハ帯蛹b【40倍速映像】


2018/09/12

コンクリートブロックを物色して営巣地を決めたスズバチ♀



2018年7月上旬・午後17:39

マンションの敷地の隅にある駐輪場やゴミ集積場の付近をスズバチ♀(Oreumenes decoratus)が高く低く飛び回っていました。
通りすがりの私を警戒しているのかな?
小屋の軒下に並べてあったコンクリートブロックに興味を示しています。
低空でしばらくホバリング(停空飛翔)してから、コンクリートブロックの真ん中の穴に侵入しました。
このとき巣材の泥団子は運んでいません。

蜂は穴の中に43秒間滞在してから外に飛び出してきました。
続いて、穴の位置を正確に記憶するための定位飛行を披露しました。
穴の方に顔を向けてホバリングしながら水平方向に扇状に弧を描いて飛び、その弧を少しずつ大きくしていきます。
どうやらこの穴に巣作りを始めるようです。
泥巣の営巣基としてコンクリートは相性が抜群でしょう。
(セメント細工に関しては人類よりもスズバチの方が先輩です。)
スズバチ♀が飛び去ってから私もコンクリートブロックの穴の奥を覗いてみると、泥巣は未だ作られていませんでした。

コンクリートブロックを採寸してみると、縦×横×高さ=39×19×10cm。
各ブロックに3つある深さ19cmの穴の断面は角が面取りされていて、長径×短径=8×4.5cmの楕円状でした。

その後もスズバチ♀は近所を空高く飛んだり戻ってきたりと激しく飛び回っていたのですが、動画に撮ろうとしても小さな蜂にピントが合いませんでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

スズバチ♀の造巣を一から観察したいとかねがね思っていたので、これは千載一遇のチャンスです。
定点観察してみましょう。

つづく→三巣並行営巣に失敗したスズバチ♀


スズバチ♀@営巣地物色+定位飛行
スズバチ営巣地@ゴミ集積場軒下:コンクリートブロック穴

採食中に小競り合いするハシボソガラス幼鳥(野鳥)



2018年6月中旬

▼前回の記事
幼鳥の餌乞い♪を聞き流すハシボソガラスの親鳥(野鳥)

芝生と灌木が生えた緑地でハシボソガラスCorvus corone)の親子連れが地上採食していました。
2羽の幼鳥に注目します。

何か食べている幼鳥にもう一羽の幼鳥が近寄ると、食物を奪われまいと小競り合いが勃発。
このとき鳴いた嘴の中が赤いので、幼鳥と分かります。
結局餌を横取りされてしまった個体がトコトコと歩いてどんどんこちらに近寄って来ました。
手前のハコネウツギの木の下で採食している親鳥のもとへ行こうとしています。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ハシボソガラス(野鳥)幼鳥2@探餌採食+小競り合い♪

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