2018/02/02
ナワシロイチゴの花蜜を吸うダイミョウキマダラハナバチ♀
2016年6月上旬
農道沿いに咲いたナワシロイチゴの群落で、おそらくダイミョウキマダラハナバチ♀(Nomada japonica)と思われるカラフルで派手な模様のハナバチが訪花していました。
未だ開花していない蕾からも吸蜜していました。
労働寄生蜂で、ヒゲナガハナバチの巣に寄生することが知られています。
ダイミョウキマダラハナバチの性決定様式は特殊で、日本ではこれまで♂が記録されておらず、♀が単為生殖すると考えられているそうです。
しかし『日本産ハナバチ図鑑』を眺めていると、他にも外見の似た種類(ミツバチ科キマダラハナバチ属)が幾つも掲載されているので、本当にダイミョウキマダラハナバチなのかどうか定かではありません。
せめて頭楯の模様をしっかり拝みたかったのですが、撮れていません。
採集のタイミングを逃し、飛んで逃げられてしまいました。
フィールドで未知の昆虫に出会った時に、動画による行動の記録をどれだけ長く粘るべきか、撮影をいつ切り上げて採集を決行すべきか、永遠の悩みです。
(虻蜂取らずになりがち)
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ウドの花で採餌するニホンミツバチ♀
2017年8月下旬
道端に咲いたウド(独活)の灌木でニホンミツバチ(Apis cerana japonica)のワーカー♀が訪花していました。
この組み合わせは初見です。
吸蜜して回り、後脚の花粉籠に白い花粉団子を付けています。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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訪花
2018/02/01
クロマルハナバチの古巣に侵入を繰り返し獲物を探すクモバチ♀
クロマルハナバチの巣:定点観察#12
▼前回の記事
クロマルハナバチ:コロニー衰退の謎【HD動画&ハイスピード動画】
2016年7月下旬・12:18〜12:54
峠道の法面を補強するコンクリート壁面に直径7cmの排水パイプが等間隔に埋め込まれていて、その一つにクロマルハナバチが営巣していました。
9日ぶりに営巣地の様子を見に行くと、クロマルハナバチ(Bombus ignitus)の巣穴はひっそりと静まり返っていました。
一度刈り取られた側溝内の雑草が再び伸びつつあります。
もしコロニーの残党が活動しているとしたら、クロマルハナバチのワーカー♀が巣に出入りする一瞬を見逃さないように、240-fpsのハイスピード動画で監視してみました。
しかし40分弱も長撮りしても結局、クロマルハナバチは一匹も現れませんでした。
残念ながら、コロニーが逃去もしくは全滅して空き巣になったことは間違いありません。
前回(9日前)もコロニー活動の衰退を感じていたので、私の悪い予感は的中してしまいました。
最近、排水パイプの奥から流れ出した土砂によって、入り口が塞がれそうになっていますし、おそらくは梅雨の大雨が降った時に排水口が浸水したり巣にカビが生えてしまったのだろう、というのが私の予想です。
古巣の様子を直接見てみたいのですが、内視鏡カメラ(ファイバースコープ)などの高価な機材を私は持っていません。
次回は発掘する(原始的な)道具を持ってくることにします。
さて、監視映像の中に意外な訪問客が写っていました。
全身真っ黒な蜂で、おそらくクモを狩るクモバチの一種だと思います。
コンクリート壁面を徘徊したり、巣穴に何度も出入りしたり、飛び去ってもしばらくするとまた戻ってきて、獲物を探索しているようです。
真っ暗な巣穴に潜り込むと中で何をしているのか全く分かりませんが、30秒以上出てきません。
中にクモは潜んでいなかったようで、いつも空荷で外に出てきました。
実はコロニーが健在だった6月下旬にも同様の侵入事件がありました。
▼関連記事
クロマルハナバチの巣に侵入して獲物を探索するクモバチ♀
未採集なのでこのクモバチの種類を同定できていないのですが、マルハナバチの巣に不法侵入する常習犯なのかもしれません。
それとも「穴があったら入りたい」という単純な行動原理による探索行動なのでしょうか。
スローモーション(1/8倍速)の素材からクモバチの活動しているシーンを編集するついでに早回し加工して、リアルタイム(等倍速)の映像に戻しました。
今回の動画がHD画質でないのは、ハイスピード動画モードで撮ったからです。
つづく→#13:クロマルハナバチの古巣に居たヒダリマキマイマイ
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