2017年8月上旬・午前6:35〜6:40
山麓の農村で休耕田の一角を蓮池として有効利用していました。
ハスを植えて栽培する田(れんこん畑)を蓮田と呼ぶそうです。
レンコンの花は白いらしいのですが、ここの花はピンクです。
食用レンコンを栽培しているのではなくて、あくまでも観賞用の花なのでしょう。
開花したばかりの早朝にハス(蓮)をせっせと訪花していたのは、ニホンミツバチ(Apis cerana japonica)およびクロマルハナバチ(Bombus ignitus)のワーカー♀でした。
畦道まで近づけないので遠目から望遠レンズで狙うしかないのですけど、ピンクの花の中で採餌している蜂の様子がうまく見えません。
後脚の花粉籠に橙色の大きな花粉団子を付けていますし、体中の毛が黄色い花粉で汚れています。
採餌が一段落すると、ホバリング(停空飛翔)しながら身繕いしています。
胸背が花粉で真っ黄色に汚れたクロマルハナバチ♀は、現場ではクマバチやクロマルハナバチ♂(雄蜂)と見間違えたぐらいです。
以前観察した平地の蓮池にはセイヨウミツバチが来ていたその一方で、山に近いこの蓮池ではニホンミツバチが通って来ている点が、さもありなんという感じです。
クロマルハナバチは二箇所で共通の送粉者でした。
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ハスの花で採餌するセイヨウミツバチ♀
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2017年8月中旬・午後17:49
夕方、田園地帯の電柱および前後の電線にムクドリ(Sturnus cineraceus)の群れがびっしり鈴なりに並んでいました。
就塒前集合の先駆けでしょうか。
そこへ一羽のハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)が飛来し、わざわざ近くの電線に止まりました。
ムクドリが鳴き騒ぐ中をハシブトガラスは電線から電線に少し飛んで移動したり、嘴を足元の電線に擦り付けたりしています。
なんとなく、ムクドリを牽制するような動きに感じました。(意地悪なカラスがムクドリに嫌がらせの神経戦を仕掛けて縄張りから追い払いたい?)
しかし、あからさまな攻撃やモビングはしませんでした。
この後、通りかかったスクーターのエンジン音に驚いて、ムクドリの群れはほとんど飛び去りました。(映像無し)
残ったカラスにズームインして、ハシブトであることを確認しました。
ちなみに、日の入り時刻(午後18:34)まで45分も前の出来事でした。
ムクドリが群飛を始めたり集団就塒したりするには未だ早い時間帯です。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2016年9月下旬
風媒花とみなされているヘラオオバコが実は虫媒花でもあるのでは?と疑問を抱くようになり、訪花昆虫を注意して見て回るようになりました。
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ヘラオオバコは虫媒花ではないか?:ヘラオオバコを訪花する虫の謎
線路沿いの咲いたナガボノシロワレモコウの群落でニクバエの一種と思われる黒くて毛深いハエが訪花していました。
花粉を舐めているようです。
口吻の動きから、花蜜も分泌していそうに見えませんか?
ヘラオオバコの花が咲く直前の蕾の時期から袋掛けしておいて、虫が来なくても結実するかどうか実験してみたくなります。
袋は風も妨げてしまうので、風通しの良い網を被せて栽培しないといけない気がします。
採集していませんが、映像でこのハエの名前が分かる方は是非教えて下さい。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
【追記】
私は初めこの花をヘラオオバコかと思い込んでいたのですが、訂正しておきます。