2016年7月中旬
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トビ(野鳥)の蟻浴?
私が更に少し近づいてから撮ろうとすると、トビ(Milvus migrans)は警戒して立ち上がりました。
力強く羽ばたいて飛び立つと、旋回して田園地帯の上空を急上昇し、滑翔を始めました。
「トビます、トビます♪」
トビが飛び立つ勇姿を上手く流し撮り出来たので、1/4倍速のスローモーションに加工してみました。
映像の最後は、スローモーションではないリアルタイム(1倍速)の動画をリプレイ。
2016年7月中旬
民家の庭の花壇に咲いたタチアオイ※の花に赤銅型のコアオハナムグリ(Gametis jucunda)が訪花していました。
花粉には興味を示さず、花の奥に潜り込んで蜜腺を一心不乱に舐めているようです。
タチアオイは白い花弁がフリル状になっている品種でした。
そのままでは甲虫の種類を見分けられなかったので、一時的に採集して手乗りさせました。
するとすぐに私の掌から飛び去りました。
映像の後半は飛び立ちの瞬間を更に1/4倍速のスローモーションでリプレイ。
スロー再生すると、鞘翅を閉じたまま後翅だけを広げて飛んでいることがよく分かります。(ハナムグリ類の飛翔の特徴)
※ wikipediaに掲載された最初の写真がタチアオイの花ではなく、なぜかゼニアオイになっているので要注意。
写真の修正法が分からなかったので、誰か訂正・編集して下さい。
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手乗りコアオハナムグリ |
2016年7月上旬・午後19:05〜19:08
マンションの下の電柱の脇に張られた正常円網の甑でオニグモ♀亜成体(Araneus ventricosus)が下向きに占座し、食事中でした。
体外消化された獲物は黒変していて、もはや原型を留めていません。
網に多数のゴミ(蚊などの微小な昆虫)が付いていることから、造網の直後ではないことが分かります。
ちょうど日が沈んだので、これから網を張り替えるのでしょう。(日の入り時刻は19:05)
さて、昨年からの懸案事項(未解決問題)で花を食べるクモがずっと気になっています。
▼関連記事
花を食べる造網性クモの謎:2015年
そこで近くの道端に生えていたヒメジョオンの頭花を採取して、オニグモ♀の網に給餌してみることにしました。
網の下部に投げつけると、クモは直ちに駆けつけました。
捕帯で軽くラッピングしてから、花に噛みつきました。
毒液を注入しつつ、味見したようです。
すぐに獲物ではないと気づいたようで、オニグモ♀は異物を網から外して勢い良く投げ捨てました。
甑に戻り、下向きに占座すると身繕い。
残念ながら、花を食べる行動は見られませんでした。
もちろん肉食性のクモは花など食べないのが普通です。
ごく稀に食べるのは一体どういう条件のときなのか、気になって調べています。(再現性に乏しいのが悩みです。)
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腹面の外雌器に垂体が見えます。 |