2013/01/28

首輪を付けた野生ニホンザルの落穂拾い



2012年11月上旬

稲刈り後の田んぼで落穂拾いをしている野生ニホンザル(Macaca fuscata)の群れを撮影していたら、黒い首輪を付けた個体を発見。
電波発信器またはGPSでテレメトリー調査している追跡対象(または猿害対策)なのでしょう。
首輪に白く光って見えるのは締め具のネジか、それとも発信器の部品でしょうか。
針金状のアンテナも首輪から延びています。



田んぼの隅に座り込み、藁を掻き分けて稲の落穂を採食しているようです。

刈株から芽生えた葉も手で毟って採食しているようです。
右利きなのかな?
尻を見せてくれないので性別は不明です。



林道に佇むニホンカモシカ(アオの寒立ち)



2012年11月下旬

アカマツの立ち並ぶ尾根道を下っていると、前方にニホンカモシカCapricornis crispus)を発見。
路傍に佇み、ときどき横を向いて風の匂いを嗅いでいます。
耳をそばだててピクッと動きました。

こちらも動きを止めて、カメラを構える腕が疲れてくるのを我慢しながら撮り続けます。
カモシカはなんと8分間も立ち尽くしていました。
この間カモシカはフシュフシュ♪という威嚇の鼻息を発しませんでした。
長時間の対峙の末、意を決したようにゆっくりと砂利道を横切りました。
アカマツの木陰で一度振り返ってから茂みに消えました。
(映像はここまで。)

カモシカの立っていた場所に急行すると、茂みの奥から鼻を鳴らす音がするだけで姿は見えず、潅木に覆われた斜面を下って逃げたようです。


【追記】
飯島正広『野生動物撮影ガイドブック:機材選びから撮影テクニック、動物の探し方まで』によると、
カモシカは寒空の下で「アオの寒立ち」といわれるほどポカンと立ちつくす行動が報告されている(p206より引用)
ちなみに「アオ」とはカモシカの俗名(方言?)です。







2013/01/27

オナガヒメバチの一種♀が桜の幹に産卵



2012年11月中旬

山裾の広場に生えた桜の老木(ソメイヨシノ? 春に要確認)にオナガヒメバチの一種♀が産卵していました。
長い産卵管を幹に対して垂直に突き立てながらグルグルと体の向きを変えています。
場所を変えて二回、穿刺・産卵したようです。








撮影後、同定してもらうために蜂を採集。
先日観察した枯木に産卵する蜂と同じくオナガヒメバチの一種でしょうか?

忙しくて10日間も放置していたら右翅と触角が折れてしまいました。

(映像を見直すと右翅は初めから曲がっていたようです。)
長い産卵管は乾燥して縦2本に裂け、鞘?の表面には剛毛が生えていました。
木に刺すときに抵抗があると思うのですが、何のための剛毛なのでしょう。
ベルクロのように互いに接着して一本の鞘を作るための機構でしょうか?


標本側面@方眼紙

胸部側面

胸部側面

腹部側面

胸背

腹背

顔:貧弱な大顎


腹部腹面は白い

腹端腹面

産卵管

左翅脈
いつもお世話になっている「蜂類情報交換掲示板」に投稿してみたところ、こにしさんより次の回答を頂きました。
Dolichomitusにしては小さすぎるような気がします。とりあえず、ヒラタヒメバチ亜科フシダカヒメバチ族の一種としておきます。

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