2013/01/27
白猿の落穂拾い
2012年11月上旬
稲刈り後の田んぼで落穂拾いをしているニホンザル(Macaca fuscata)の群れを撮影していたら、白猿が一頭混じっていました。
ある一頭の採食行動を撮っていたら(右利きで新芽を食べている?)、背後(山の方)から白猿が現れました。
目が黒いので厳密にはアルビノではありませんが、全身が白毛の変異個体です。
若い個体で母親を伴っておらず、歳の近い子猿同士でなんとなく集まって採食行動しています。
私は未だ成獣の白猿を見たことがないのですけど、やはり白猿は体が弱かったり(紫外線によるダメージなど)捕食者に目立ったりして大人になる前に死亡率が高いのだろうか?
最後にカメラをゆっくり右にパンして田んぼの全景を撮ってみました。
散開したニホンザルの群れが白猿も含めて21頭も写っています。
つづく→「首輪を付けた野生ニホンザルの落穂拾い」
2013/01/26
イラガ(蛾)幼虫の営繭異常【20倍速映像】
イラガ幼虫の飼育記録:5
2012年10月下旬・室温21℃
イラガ(Monema flavescens)幼虫の繭作りを微速度撮影してみたものの、異常行動が目立つようになりました。
20倍速の早回し映像でご覧下さい。
初めは葉柄に繭を紡ぎ始めたのだが… |
初めはカキの葉柄に絹糸をかけ始めたのですが、いつまでたっても繭の形になりません。
途中から葉柄を離れて葉の方に進出し、右往左往。
新たな営繭場所を探索しているのでしょうか。
カキの葉は落葉する運命なので、葉柄の根元や枝に営繭しないといけません。
やがて徘徊を続ける幼虫が葉から落ちてしまいました。
慌てて掬い上げ、元の枝に戻して撮影続行。
翌日、繭が全く出来ないうちにシュウ酸カルシウムを分泌し始めた。 |
二日後、柿の葉を徘徊してはあちこちにシュウ酸カルシウムを塗りつけて回る。 |
翌日からは絹糸の繭が全く作られないのに硬化剤のシュウ酸カルシウムを分泌(排泄?)し始めました。
葉のあちこちに白い分泌物を塗りつけて回ります。
『繭ハンドブック』p82によると、イラガの
繭は糸で作られるが、幼虫はお尻からシュウ酸カルシウムの白い液を、口からはタンパク質を含む褐色の液を出し繭層に塗りつけ、これが繭の模様となる。繭は枝の分岐点に作られることが多い。
3日後には再び葉から落下。
3日後、柿の葉から幼虫が落下。 |
- 照明が眩しいせいとは考えにくい気がします。
- 幼虫の栄養状態が悪く、体内で絹糸の材料成分が不足しているのだろうか?(それなら営繭のスイッチが入ったのは何故か?)
- 食草として与えた柿の葉に残留農薬(殺虫剤)が含まれていたのだろうか?
- ただの突然変異個体?
- 体内に寄生されているための行動異常でしょうか。(その後、イラガ幼虫を密閉容器に隔離しても寄生蜂やヤドリバエなどが羽化してくることはなく、蛹化もせずにそのまま萎んで死亡。)
生き物を相手にすると一筋縄では行きません。
また再挑戦してみます。
シリーズ完
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微速度撮影
アオサギの飛び立ち【ハイスピード動画:野鳥】
2012年10月中旬
アオサギ(Ardea cinerea jouyi)の飛翔シーンを220 fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
街中を流れる川に佇んでいたアオサギが急に身を屈めると力強く羽ばたいて飛び立ちました。
下流に向かって徐々に高度を上げると旋回して姿が見えなくなりました。
私のカメラはハイスピード・モードにすると撮影開始以降は固定焦点になるのですが、飛び去るまで流し撮りしてみたら意外に上手く勇姿をおさめることが出来ました♪
ただし強い日差しによる川面の照り返しが眩しいせいで、逆に暗く補正されてしまいました。
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