2023年9月下旬・午後13:35頃・晴れ
この組み合わせは初見です。
カラフルな雄蜂♂を見つけると、いつも嬉しくなります。
♀と違って雄蜂♂は花粉を集めませんから、後脚に花粉籠はありません。
小さな花に口吻を挿し込んで吸蜜して回るだけです。
耳を澄ますと、クロマルハナバチ♂が飛び回る羽音♪が聞こえます。
アカジソの花穂から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:45〜)
スローモーションでじっくり観察すると、クロマルハナバチ♂はアカジソの小さな唇形花に対して正当訪花を繰り返していました。
このアカジソ群落は里山の山道をかなり登って行った先の道端に毎年生えていて、私は定点観察しています。
アカジソの葉は赤紫になるはずなのに、ここでは緑のままの葉が多いです。
木陰になっていて日当たりが悪いために、少ない日照でもなんとか光合成しようと必死で葉緑素を増やし、赤い色素アントシアニンを分解したせいだと考えられます。
アカジソの株を日陰から日向に移植したり、日光を遮る木を伐採したりすれば、葉の色は可逆的に赤くなるはずです。
逆に、野外で採取してきたアカジソの株を植木鉢に入れて育てても、日当たりが悪いと葉が緑色になってしまうことを、私は恥ずかしながら経験しています。
麓ではあちこちの家庭菜園で食用のアカジソ(または青じそ)をよく栽培していますが、こんな山中のしかも日当たりが良くない地点に誰かヒトがアカジソの種子をわざわざ撒いたとは考えられません。
おそらく野鳥が麓でアカジソの実を食べてから山中に飛来して、止まり木から脱糞した際に未消化の種子が一緒に排泄され、そこから芽が出て分布を広げたのでしょう。
(種子食性の)鳥によってアカジソが種子散布される決定的瞬間を動画に撮るのが次の宿題です。
0 件のコメント:
コメントを投稿