2023年7月中旬・午前10:20頃・くもり
道端のニセアカシア(別名ハリエンジュ)でセグロアシナガバチ(Polistes jokahamae)のワーカー♀が葉に止まっていました。
前伸腹節に黄紋が無いので、キアシナガバチではなくセグロアシナガバチと分かります。
背側から見ても何をしているのか分からなかったのですが、葉の表面の水滴または甘露を舐めているのかと初めは想像しました。
ニセアカシアに花外蜜腺があるという話は見聞きしたことがありません。
本家のアカシアには花外蜜腺があるらしいです。
実際に隣の葉には、アブラムシの甘露が乾いたような痕跡が残っています。
しかし朝露は付いていませんでした。
突風が吹いてニセアカシアの葉がめくれても、セグロアシナガバチ♀は振り落とされず葉にしがみついています。
撮影中は気づかなかったのですが、動画をじっくり見直すと、小さな青虫を大顎で咥えて肉団子にしているところでした。
蜂の口元がよく見えるよう、画面を2倍に拡大した上で1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
ニセアカシアの葉を食べる蛾の幼虫(種名不詳)を狩った直後だったようです。
蜂に胸部を噛まれた青虫は必死で暴れています。
セグロアシナガバチ♀が獲物の肉団子を持って巣に飛び去るシーンはうまく撮れませんでした。
フィールドで少しでも気になることがあったら、駄目元で何でも動画で記録しておくのが大切です。
(何でもなければ動画ファイルを削除すればよいのです。)
風が強くて虫撮りには最悪のコンディションでしたが、スローモーションにすれば気にならなくなります。
むしろ、突風が吹いて蜂が横を向いてくれたおかげで、何をしているのか判明しました。
私のフィールドでは最近、キアシナガバチに代わってセグロアシナガバチが増えてきたという印象があります。
以前、私にとってセグロアシナガバチはレアだったのに、もはや珍しくなくなりました。
定量的にきっちり調べた訳ではありませんが、温暖化や都市化が進行した影響なのかと疑っています。
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