2023/08/10

夏にタヌキの古い溜め糞に集まる虫たち:アカバトガリオオズハネカクシに噛み付くムネアカオオアリ♀など

 

2022年8月下旬・午後13:50頃・くもり 

里山の雑木林を抜ける林道にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が残した溜め糞場aを久しぶりに見に来ました。 
林道の両脇に生えているアカマツとブナが目印です。 
新鮮な糞は残されておらず、一見すると溜め糞場aは使われていないようです。 
しかしよく見ると、糞塊が乾いて粒状の黒土と化しています。 
糞虫の活動によって、よく耕されていることが見て取れます。 
タヌキ溜め糞の遷移過程で夏によく見かける状態です。(何か専門的な呼び名があるのでしょうか?) 
遠目からは、ガリガリ、ザクザクとした霜柱をいつも連想します。 

肉食性のアカバトガリオオズハネカクシ(旧名アカバハネカクシPlatydracus brevicornis)が獲物を求めて徘徊しています。 
糞中に浅く潜るハネカクシの尻尾にムネアカオオアリCamponotus obscuripes)のワーカー♀が試しに噛み付きましたが、さすがに獲物として狩ることはありませんでした。 
2匹のハネカクシが出会うと、小競り合いになりました。

青紫色の金属光沢が糞の中からちらっと覗いているのは、おそらくセンチコガネPhelotrupes laevistriatus)だと思うのですけど、棒でほじくって確認すべきでした。 
溜め糞場でセンチコガネをタヌキが捕食してから後日、未消化のまま排泄された鞘翅だとしたら面白いですね。

関連記事 ▶ 

小型の黒い糞虫はエンマコガネの仲間でしょうか?(自信なし) 
同定のためにエンマコガネ?を採集して持ち帰りました。 
以下に標本の写真を載せる予定です。 

採寸代わりに並べた熊よけスプレー(長さ20cm)


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