2019年7月下旬・午後17:34
夕方、イタドリの花にオオハキリバチ♂(Megachile sculpturalis)が訪れ吸蜜していました。
ここまでは数日前と同じです。
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イタドリの花蜜を吸うオオハキリバチ♂ @同じ場所で撮影
そこへ飛来したハエが通り過ぎかけたものの、引き返すと狙いを定めてオオハキリバチ♂に素早くぶつかって離れました。
まるで当て逃げのようです。
オオハキリバチ♂は驚いて花から滑落しました。
すぐに立ち直ったようで、イタドリ群落の左下隅の隙間の奥に飛び去るオオハキリバチ♂の姿が映っています。
この一瞬で一体何があったのでしょうか?
思わせぶりなハエの行動を1/10倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。
ハイスピード動画ではないので、カクカクとコマ落ちするのは仕方がありません。
素人目にはなんとなくニクバエ科の一種のようです。
ハエが蜜源植物の群落でライバルを追い払う(占有行動)とは考えにくいでしょう。
吸蜜したいのなら、わざわざ争わなくても辺りには他の花がいくらでも咲いているからです。
それともハエ♂が同種の♀と見間違えて蜂に飛びついたのかな?(誤認求愛)
もしヤドリバエ科(寄生バエ)の一種の♀だとすると、すれ違いざまに驚異的な早業で寄主の体表に産卵したのかもしれません。
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イタドリハムシに寄生産卵するヤドリバエ @10年前の撮影
オオハキリバチの営巣地で寄生者を観察したことが過去に2例ありますけど、巣ではなく成虫の体に直接産卵するハエ(捕食寄生)がいるとは初耳です。
▼関連記事野外で飛び回っているオオハキリバチを片端から捕獲して体表にヤドリバエの卵が産み付けられているかどうか調べ、被寄生個体を飼育してハエが羽化するまで待てば突き止められそうです。(言うは易し)
・オオハキリバチvs天敵ツリアブ @捕食寄生:9年前の撮影
・オオハキリバチの巣に侵入を試みるハラアカヤドリハキリバチ♀:前編 @労働寄生:7年前の撮影
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