2019/07/31

ガードレールに翼を引っ掛け日光浴するハシボソガラス(野鳥)



2019年5月下旬・午前11:00

堤防の白いガードレールにハシボソガラスCorvus corone)が奇妙な姿勢で止まっていました。
まるで我々がハンガーに服をかけて干すように、広げた翼をガードレールに引っ掛けて休んでいます。
こんな体勢のカラスを見たことがなかったので、死骸がガードレールに引っかかっているののかと一瞬思ったぐらいです。

嘴を少し開けたままで、暑さに喘いでいるようです。
口の中が黒いので、成鳥ですね。
首を傾げて居眠り?したり、辺りをキョロキョロ見回したりしています。

カラスの正面(または背後)に回り込んで、この奇妙な姿勢をよく観察したいところです。
右側の翼はどうなっているのか見えないのですが、左右対称に広げているのだとすると、日光浴で羽根を虫干ししているのでしょう。
背後に見えるコーポのベランダで布団や洗濯物が干してあるように、快晴で絶好の洗濯日和でした。
羽根があちこち白いのが気になります。
換羽が進行中なのですかね?

翼が折れて飛べないのかと心配したのですけど、私が動画を撮りながらそっと近づくと普通に飛び去りました。
日光浴を私に邪魔されたハシボソガラスは、ガーガー♪と抗議の鳴き声を発しながら土手を低空で横切り、川岸のニセアカシア高木の枝に着陸しました。
翼を怪我している訳ではなく、飛行能力は正常でした。
最後に飛翔シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
ガードレールに引っ掛けていた翼を右、左の順に引き抜いて飛び立っていました。

後日、世間では「ゴリラカラス」のミステリアスな衝撃映像が話題になりました。

まるでマッチョなゴリラがナックルウォークをするような姿勢で佇むハシブトガラスの短い動画です。
カラスの専門家がこれは日光浴の姿勢だと解説してくれたおかげで、私も謎が解けました。
もし私がカラスの正面から撮っていれば、まさにゴリラガラスのポーズが見れたはずです。





中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』によると、

私には夏より冬の方が元気いっぱいに見えます。逆に、真夏の暑い日には、口を開けて翼を半開きにして、目つきがトロンとなります。実に怪しい姿です。 (p55より引用)

撮影後に気温を測るべきでしたね。
この日は朝から快晴で真夏日になりました。
この地域の最高気温は35℃と発表されています。


ハシボソガラス(野鳥)@ガードレール+羽根虫干し?
ハシボソガラス(野鳥)@ガードレール+羽根虫干し?

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