2016年5月中旬
川沿いの農道でキジ(Phasianus versicolor)の♂♀
初めは警戒してリンゴの木の下に隠れていたのですが、私が辛抱強く動きを止めていると徐々に大胆になり、農道や畑に出てきて採食を始めました。
おそらく様々な雑草の実を啄んでいるのでしょう。
地味な♀の採食シーンを観察するのは初めてです。
キジの♀は完璧な保護色で、動いていないとまず見つけられません。
番が互いに寄り添うように離れず、草むらで採食しています。
♂は定期的に縄張り宣言の囀り(ケーン、ケーン♪)と母衣打ち(羽ばたき)をセットで行い、アピールに余念がありません。
その間も♀は無関心そうに♂の近くで採食を続けています。
後半になると、各々が単独で(バラバラに別れて)採食行動するようになりました。
私の勝手な想像では、♂は先導して♀を安全な場所(営巣適地?)へ連れて行きたがっていたように感じました。
ところが♀は♂に比べて臆病かつ慎重で、開けた場所にあまり行きたがらない(農道を横断したくない)印象を受けました。
先日はこの近くでキジ♂が♀に求愛ディスプレイを行う様子を動画で撮影しました。
この時期の♀は未だ巣作りや抱卵を始めないのでしょうか?
実は近くに巣があるのかな?
結構長い時間、
監視している私の目を盗んで死角(リンゴの木陰)に隠れた一瞬で事が行われた可能性はあります。
それとも♂が死角で求愛したのに、♀に振られたのかもしれません。
キジ♂が日向に出ると羽毛の光沢のある模様が美しく、我々が見ても惚れ惚れしますね。
単独行動の♀はやがて畑を越え、住宅地へ向かう斜面の草むらを登りつつ採食しています。
♂も♀を追いかけて土手を登り始めましたが、どうやら草深い斜面で♀を見失ったようです。
映像後半に見られた♂の囀りと母衣打ちは、離れてしまった♀を引き止めたり呼び戻そうとする意図がありそうです。
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