2014年8月上旬
庭で見つけたハグロトンボ♀(Calopteryx atrata)。
本種の♀は胴体も黒いのですが(♂の腹部は緑色)、個人的に♀は初見かもしれません。
葉や地面に止まっている間も漆黒の翅を独特のリズムで開閉し続けています。
ごく短い距離を飛んであちこち移動し、一箇所に落ち着かない様子でした。
複数個体の♀を撮影。
♂との求愛交尾行動は見られず残念。
翅の開閉はてっきり、交尾相手の♂を呼び寄せる誇示行動なのかと思ったのですが、どうも違うようです。
『昆虫の研究:トンボの楽園』p8によると、
ハグロトンボは、ふだん羽をとじてとまる。羽を開くのは、近づくなという縄張り争いの信号だ。確かにハグロトンボの生息密度が高い環境だったかもしれません。
もしライバルを捕獲しまくれば、翅を閉じて止まる姿が観察できたでしょうか(除去実験)。
4年前に撮った映像を見直すと、♂も同様の行動をしていました。
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ハグロトンボ♂が翅を開閉
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