2014年8月上旬
夜の雑木林で樹液が滲むミズナラの木の回りを大型のスズメガの仲間が何頭も暗闇で飛び回っています。
ホバリング(停空飛翔)しながら吸汁しているようで、その凄まじい羽音が響きます。
動画はマグライトで照らしながら撮影しました。
ところが照明を嫌って逃げてしまいます。
暗くて粗い画質ですけど、なんとかホバリングする勇姿が写っています。
大きく発達した複眼に照明が反射して光っています。
微弱な月明かりや星明かりでも森の中を自在に飛び回れるのは、複眼に秘密があるはずです。
照明を全く気にしない蛾も多いですけど、夜行性で飛び回るスズメガにとっては、照明やストロボ光は眩しくて仕方がないのでしょう。
複数個体を撮影。
スズメガの正体を同定するには採集するかストロボを焚いて写真に撮る他ありません。
エゾシモフリスズメ(Meganoton analis scribae)が飛びながら口吻を伸ばしている写真が撮れました。
とにかく照明を嫌いすぐに逃げてしまうので、ピントを合わせる瞬間だけ懐中電灯の光を当てるようにします。
ストロボを焚くと強烈な光にショックを受けたように飛んでいたスズメガが墜落しました。
地面(林床)でしばらく暴れて(羽ばたいて)いましたが、すぐに復活して飛び始めます。
これはクルマスズメの写真を撮った時も同様でした。
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夜にミズナラの樹液をホバリング吸汁するクルマスズメ(蛾)
繰り返し何枚も写真に撮るには罪悪感を覚えます。
やはり夜行性の蛾の自然な行動をじっくり記録するには、赤外線照射の暗視カメラが欲しくなります。
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