2013年9月下旬
前回の記事はこちら→「網にかかったノシメトンボ♀を隠れ家に運んで食すイシサワオニグモ♀」
イシサワオニグモ(Araneus ishisawai)♀成体は隠れ家でノシメトンボ♀(Sympetrum infuscatum)を食べ続けています。
口器の動きを側面から接写してみました。
獲物の組織は強力な消化液で溶かされタール状に黒変しています。
鋭い大顎で肉塊を噛みしめると、ジューシーな肉汁が滲み出ています。
それを吸汁するだけで、クモの食事は固形物を飲み込みません。(体外消化)
参考記事:「蛙を食すイオウイロハシリグモ♀」
【追記】
クモの解剖学的な基本(上顎と下顎の機能の違い)をあやふやのままでしたが、
クモの餌の食べ方は上顎の牙を獲物の体に突き刺して、毒液を注射して弱らせ、下顎で噛んで、口から消化液を注ぎ込んで、肉を溶かす。消化されてジュースのようになった肉を、胃に吸い込むのだそうだよ。(『観察の本6:クモたちの狩り(上)』p7より)つづく→「イシサワオニグモ♀(蜘蛛)の円網を霧吹きで可視化してみる」
体外消化が進むと獲物は原形を留めず黒変。
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