2024/12/18

初冬に山麓の歩道を遊動するニホンザル♀♂の群れ

 

2023年12月中旬・午後15:10頃・くもり 

山麓で遭遇した野生ニホンザル♀♂(Macaca fuscata fuscata)の群れが、コンクリートで舗装された歩道を次々に遊動して行きます。 
歩き去る後ろ姿にズームインすると、発情した成獣♂は顔も臀部や睾丸も紅潮していてよく目立ちます。 
歩いたり走ったりすると、赤くて大きな睾丸が揺れてよく目立ち、いかにも♀にとってセックスアピールになっていそうです。 
秋から冬にかけて、ニホンザルの繁殖期(発情期)です。
一方、若い♂の睾丸は白いままでした。 
若い♀の尻は赤くありません。(未発情) 

老若男女で構成されたニホンザルの群れは、この日のねぐらとなるスギ林を目指して、三々五々遊動しているようです。 
私も静かにゆっくり猿の群れを追いかけながら、動画を撮りました。 
撮影する私の横を迂回して通り過ぎたり、振り返りながら早足で逃げる個体は、私を警戒しているようです。

2024/12/17

冬眠の合間に巣穴の外で毛繕いする雪国のニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年1月中旬・午後17:55頃・気温-3℃・日の入り時刻は午後16:42 

雪が積もった平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の越冬用営巣地(セット)を自動センサーカメラで見張っていると、ある晩に1頭のアナグマが短い冬眠から目覚めて巣の外に出てきていました。 
上を向いて風の匂いを嗅いでから毛繕いを始めました。 
巣口R周辺の匂いをしきりに嗅ぎ回っているものの、一歩も動きませんでした。 
巣内Rに戻るまで見届けられず、残念でした。 

暖冬で積雪量が少なく、地面があちこちで露出しています。
アナグマの越冬行動に暖冬がどのような影響を及ぼすのか、何年も継続して観察する必要があります。

ウラギンスジヒョウモン♂同士の誤認求愛?

 




2023年7月中旬・午前11:55頃・晴れ(強風) 

民家の裏庭に咲いたオレガノ(別名ハナハッカ)で花蜜を吸っているウラギンスジヒョウモン♂a(Argyronome laodice japonica)を動画に撮っていると、同種の別個体♂bが飛来し、訪花中の個体♂aも直ちに飛び去りました。 

何が起きたのか、1/10倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。(@0:07〜) 
酷い風揺れを我慢しながら撮影したのですが、スローモーションに加工すれば、それなりに見れる動画になります。 
まず、2頭とも翅表に黒い性斑(性標)がある♂でした。 
♂aは迎撃のために飛び立ったのでしょうか? 
 蜜源植物を巡る縄張り争いがあるのかな? 
しかし、手前で訪花していたキタテハ♀(Polygonia c-aureum)夏型に対してウラギンスジヒョウモン♂は全く興味を示しませんでした。 
したがって、同種の♂同士の誤認求愛だろうと思われます。 
ウラギンスジヒョウモン♀がオレガノの花に来たら求愛交尾しようと♂は待ち伏せしていたのでしょう。 

直後にオオフタオビドロバチAnterhynchium flavomarginatum)もオレガノの花壇から飛び去りました。

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