2024/07/26

旧営巣地を訪れるニホンアナグマの諸活動:10月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年10月中旬 

二次林の旧営巣地(セット)にときどき戻ってくるニホンアナグマMeles anakuma)の記録です。 


シーン0:10/12・午後14:38・晴れ気温28℃(@0:00〜) 
シーン1:10/12・午後16:58・晴れ(@0:04〜)日の入り時刻は午後17:10 
夕方に出巣Rしたばかりと思われるアナグマ(♀?)が巣口Rでくつろいでいたのですが、急に何かに怯えて慌てて巣穴Rに潜り込みました。 
しばらくすると巣口Rに顔だけ出して、外の様子をうかがっています。 
ようやく外に出てきても、巣口Rからあまり離れず、風の匂いを嗅いでいます。 
日が暮れて暗くなってからようやく隣の巣穴Lに入り直しました。 
すぐに出巣Lすると、二次林へと立ち去りました。 

 赤外線の暗視映像で顔を正面から見ると、目の大きさが左右均等なので、ここで春に出産・育児した母親♀とは別個体のようです。 
(繁殖期が終わって過労から回復すると左右非対称の目つきが正常に戻った、という可能性もありますが、「オッカムの剃刀」の原則に従って、なるべく余計な仮定を重ねないようにします。) 

シーン2:10/14・午前4:59・気温5℃(@4:53〜)日の出時刻は午前5:43。 
2日後の夜明け前に現れたアナグマ♀は、巣穴LRには入らず、地面の匂いを嗅ぎながら旧営巣地(セット)を右往左往しています。 
この個体は両目をしっかり見せてくれませんでした。 


シーン3:10/16・午後18:14・気温15℃(@6:14〜) 
2日後の晩にやって来たアナグマ♀が巣口Lを点検しただけで立ち去りました。 

この後で穴掘りをしたのですが、別の記事にまとめました。 

夜も遅くなると雨が激しく降り始めました。 
巣穴Lに入って雨宿りするかと思いきや、巣口Lの匂いを嗅いだだけで二次林内の獣道を足早に立ち去りました。 


シーン4:10/17・午前4:18・気温10℃(@7:10〜)日の出時刻は午前5:46 
日付が変わった未明になると雨はほとんど止んでいました。 
再び来たアナグマ♀の毛皮が濡れていて、腰には落ち葉?が付着しています。 
巣口Lの匂いを点検しただけで立ち去りました。 


シーン5:10/18・午後20:40(@7:55〜) 
晩に来たアナグマが珍しく入巣Rしました。 

約40分後に出巣Rしたアナグマは、巣口LRの中間地点で地面の匂いを嗅いでいました。 
その場で丸くなったのですが、寝ているのか毛繕いなのか、手前に生えた灌木(マルバゴマギ)が邪魔でよく見えません。 
ようやく立ち上がると、巣口Rの匂いを軽く嗅いでから、奥の二次林に入って行きました。 


シーン6:10/19・午前4:54(@10:26〜) 
 未明に来たアナグマは、巣口Rの匂いを頻りに嗅ぎ回ってから、立ち去りました。 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
秋の夜は気温がかなり下がり、アナグマの活動が見るからに低下してきました。 
じきに冬ごもりに突入するのでしょうか? 

登場したアナグマ成獣(♀?)の個体識別がうまくできていません。 
冬ごもりに備えて秋は脂肪を蓄えるため、♀も♂のようにずんぐりむっくりな体型になるのかな? 

夏にあれほど元気にはしゃぎ回っていた幼獣たちが全く姿を現さなくなりました。
無事だと良いのですが、子別れ・分散したのでしょうか?
幼獣の体格が一気に成長して、素人目には成獣と見分けがつかなくなったのかもしれません。


スギ防風林で朽ちた切株をつついて虫を捕るトラツグミ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年10月中旬 

シーン1:10/12・午後14:00・晴れ(@0:00〜) 
平地のスギ防風林で、明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
画面の中央で風倒木の切株が朽ち果てています。 
切株の手前を左右に走る溝(涸れた水路)に古い手押し車(一輪車)のフレームが錆びたまま放置されていて、その中にあるニホンアナグマMeles anakuma)専用の溜め糞場stmpに黒い軟便が残されています。 


シーン2:10/16・午前6:07(@0:04〜) 日の出時刻は午前5:45 
早朝から地味な鳥が切株の上に乗っていました。 
右を向いて静止しています。 
見事な迷彩模様のトラツグミZoothera aurea)が静止していると、どこにいるのか見失いそうになります。 
やがて警戒を解くと、トラツグミは朽ちた切株の上を右へ渡り歩き、ギザギザの断面を嘴でつついて何か虫を捕食しました。 
飛び去るまで見届けられなかったのが残念です。 
アナグマの溜め糞場stmpには近寄りませんでした。

秋の林床に来るトラツグミは様々な方法で採食することが分かります。 

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※ 旧機種のトレイルカメラは変な癖があって、昼間に動画を撮るとピンク色のフィルターがかかり、しかもそれが点滅して目障りです。 
仕方がないので、動画編集時に自動色調補正(モノクロ化)を施しています。 


2024/07/25

秋にニホンアナグマの空き巣を覗き込むニホンザルの母子ほか【トレイルカメラ】

 



2023年10月中旬・午後12:10頃・晴れ・気温24℃ 

ニホンアナグマMeles anakuma)の旧営巣地(セット)を自動撮影カメラで見張っていると、真っ昼間からニホンザルMacaca fuscata fuscata)の小群が次々にやって来ました。 
2番目に獣道を右上奥から歩いてきた個体(@0:07〜)は口をモグモグと咀嚼していて、口から何か食べ物(咀嚼物)がこぼれ落ちました。 
アナグマの巣口Lの横で立ち止まり、体の痒い部位を右後脚で掻きました。 
巣口Lを覗き込んだものの、タヌキやテンとは違って巣穴の中に潜む虫を捕食することはありませんでした。 

後続の子猿が追いついてきました。 
この2頭はおそらく母子なのでしょう。 
母親♀は左へ通り過ぎる際に、ちらっとカメラ目線になりました。 

別アングルで設置した監視カメラに続きが撮れていました。 
ニホンザルの母子は、アナグマの巣口Rも通りすがりにちらっと覗き込んだだけで、立ち去りました。 

最後に登場した個体(成獣♀?)は黒い首輪を装着していました。 
猿害対策として群れの現在地をリアルタイムで把握するために、一時捕獲した個体にGPSの首輪を装着しているのではないかと推測しています。 
この個体はアナグマの巣口Rには興味がなく、林床をのそのそ歩いて素通りしました。 



ここは平地の二次林で、ニホンザルの群れを養えるだけの充分な食料があるとは思えませんが、パッチ状に分布する二次林や農地を「緑の回廊」として遊動しているのではないかと予想しています。 
里山で暮らす群れとは独立した別部隊なのかな? 
首輪を装着した個体のGPSが記録した軌跡を私も見てみたいのですけど、問い合わせたら素人にも教えてくれるものでしょうか? 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


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