前回の記事:▶ 山中の泉で育つトウホクサンショウウオの卵嚢を手に取ってみる
2023年6月上旬・午後13:30頃・晴れ
里山の湧き水が溜まった泉に久しぶりの定点観察に来てみると、トウホクサンショウウオ(Hynobius lichenatus)の卵嚢は無くなっていました。
孵化したはずなので水中を探すと、トウホクサンショウウオの幼生が泳いでいました。
撮影中は1匹しか気づかなかったのですが、冒頭のシーンで画面の左端に居たもう1匹が落ち葉の下に素早く潜り込みました。
浅い水中にただ浮いているだけの時間が長く、ときどき尾びれをくねらせて前進します。
緑の藻が水底に生えているのに、採食行動は見られませんでした。
水中で黒いオタマジャクシとニアミスしたり、アメンボが水面を滑走したりしても、トウホクサンショウウオの幼生は無反応でした。
後半は水面からの乱反射が眩しくなりました。
偏光フィルターをレンズに装着すべきでしたね。
前年にこの池で初めてトウホクサンショウウオの幼生を見つけたときは、興奮のあまり手掴みで慌てて捕獲し、観察ケースに入れて撮影しました。
今回ようやく繁殖池での自然な遊泳シーンを動画で記録することが出来ました。
関連記事(10ヶ月前の撮影)▶ 山の泉で育つトウホクサンショウウオ幼生をすくって見る
サンショウウオの幼生は共食いするらしく、同じ池で高密度に群れて暮らすことはありません。