2023/11/06

笹薮の溜め糞場で朝活(早朝排便)するホンドタヌキ【トレイルカメラ】

 



2023年4月中旬 

笹薮が生い茂る河畔林でオニグルミ大木の下にある大きな溜め糞場rpに通うホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の記録です。 
珍しく続けて早朝に来たシーンをまとめてみました。
これまで夜行性だったのに、生活リズムや巡回ルートを変更したのでしょうか? 


シーン1:4/12・午前5:34・(@0:00〜)日の出時刻は5:06。 
明るい早朝に左から登場したタヌキが、溜め糞rpの匂いを嗅いでから頭を上げ、右を見ながらヒューン♪と甲高く鳴きました。 
パートナーを呼んでいるのでしょうか?
北西を向いて排便しながら身震いしました。
 (糞切りをする尻尾の動きをしなかったので、脱糞しなかったかもしれません。) 
左下に立ち去りました。 
近くでウグイス♂が繰り返しさえずっています♪。 


シーン2:4/13・午前5:02・(@0:31〜)日の出時刻は5:05。 
翌日の日の出直前に左から来たタヌキは、溜め糞rpの匂いを嗅いだだけで左の笹薮に分け入りました。 
途中で立ち止まり、痒い体を足で掻いています。 

草丈の高い笹薮をタヌキが歩き回っても笹はほとんど揺れませんし、ザワザワと物音も立てることもありません。 
ということは、笹薮の中に歩きやすい獣道ができているのでしょう。 


シーン3:4/14・午前4:54・(@0:49〜)日の出時刻は5:03。 
次の日も日の出直前の薄明に右からタヌキが溜め糞場rpに現れ、南東を向いて排便していました。 
用を足すと左下に立ち去りました。 


シーン4:4/17・午前5:12・(@1:17〜)日の出時刻は4:59。 
3日後の明るい早朝に、タヌキaが右から登場。 
溜め糞rpの匂いを嗅ぐと、南東向きで脱糞。 
手前に茂った笹の葉がタヌキの肛門をうまいこと隠してしまい、大便の状態を確認できませんでした。 

先行個体aが左に立ち去ると、入れ替わるように後続のパートナーbが右の笹薮から登場。 
トイレの近くでおとなしく順番待ちしていたようです。 

近くで笹薮が揺れるガサッという物音に一瞬たじろぎました。 
警戒を解くと溜め糞rpの匂いを嗅ぎました。 
タヌキbは排泄せずにオニグルミ大木の左に回り込み、笹薮の奥に姿を消しました。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 



満開に咲いたソメイヨシノで花蜜を吸うクマバチ♂

 

2023年4月中旬・午後14:30頃・晴れ 

山村の民家の庭で満開に咲いたソメイヨシノの大木でキムネクマバチ♂(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。 
高い枝で訪花しているため、吸蜜中のクマバチの顔色が見えません。 
複眼の状態から雄蜂♂だろうと判断できます。 
♂は花粉を集めませんから、後脚の花粉籠はありません。 

春のクマバチ♂と言えば、♀を待ち伏せるために縄張りを張って空中にホバリングします。 
今回はそうした縄張り占有行動は見られず、桜の花蜜に夢中でした。 
「腹が減っては戦が出来ぬ」 というところなのでしょう。

関連記事(4、9年前の撮影)▶  


せっかく晴れて満開に咲いているのに絶え間ない風揺れに悩まされ、動画での虫撮りには向かない日でした。 
吸蜜中に花が風で激しく揺れても蜂は気にしません。 
桜吹雪が散るには未だ早い、本当に桜の花の盛りでした。

2023/11/05

営巣地の森で後脚で立ち上がるニホンアナグマの謎【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年4月中旬 

ニホンアナグマ♀(Meles anakuma)の巣穴を自動センサーカメラで監視していると、奇妙な行動が撮れていました。 


シーン1・午前0:11 
深夜にアナグマ♀が右奥の灌木に前脚を掛け立ち上がり、幹の高い部分の匂いを嗅いでいました。 
細い蔓でつながっているため、左から伸びた灌木も激しく揺れています。 

謎の行動をした後、アナグマ♀は手前の巣穴Rに入巣したものの、後退りで再び出て来ました。 
巣穴Rの奥から土砂を掻き出したようですが、後ろ姿ではよく見えません。 


シーン2・午前0:39(@1:01〜) 
27分後、アナグマ♀が前回と同じ地点で後足で立ち上がり、灌木の高い横枝を前脚で掴もうとしていました。 
巣穴Rの上に被さるように伸びた細い蔓がユサユサと揺れています。 

 手前の巣穴Rに戻る途中で、巣口Rを塞ぐように生えた木の細根を甘噛みしました。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


アナグマが後足で立ち上がることを知らなかった私は、その点にまず驚きました。 
しかし我々ヒトのような直立姿勢ではなく、木に前足を掛けています。 
アナグマは木登りはできません。
交尾期ですから、発情しかけた♀が夜這いに来る♂を待つ間に暇潰しで独り遊びをしているのでしょうか? 

実はこの後もアナグマは同じ行動を何度か披露することになります。 
カメラの設置アングルを変えてしっかり撮れるようになったら、アナグマが2本脚で立ち上がって何をしているのか謎が解けました。 
解決編をお楽しみに。(映像公開予定)

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