2023年4月中旬
ニホンアナグマ♀(Meles anakuma)の巣穴を自動センサーカメラで監視していると、奇妙な行動が撮れていました。
シーン1・午前0:11
深夜にアナグマ♀が右奥の灌木に前脚を掛け立ち上がり、幹の高い部分の匂いを嗅いでいました。
細い蔓でつながっているため、左から伸びた灌木も激しく揺れています。
謎の行動をした後、アナグマ♀は手前の巣穴Rに入巣したものの、後退りで再び出て来ました。
巣穴Rの奥から土砂を掻き出したようですが、後ろ姿ではよく見えません。
シーン2・午前0:39(@1:01〜)
27分後、アナグマ♀が前回と同じ地点で後足で立ち上がり、灌木の高い横枝を前脚で掴もうとしていました。
巣穴Rの上に被さるように伸びた細い蔓がユサユサと揺れています。
手前の巣穴Rに戻る途中で、巣口Rを塞ぐように生えた木の細根を甘噛みしました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
アナグマが後足で立ち上がることを知らなかった私は、その点にまず驚きました。
しかし我々ヒトのような直立姿勢ではなく、木に前足を掛けています。
アナグマは木登りはできません。
交尾期ですから、発情しかけた♀が夜這いに来る♂を待つ間に暇潰しで独り遊びをしているのでしょうか?
実はこの後もアナグマは同じ行動を何度か披露することになります。
カメラの設置アングルを変えてしっかり撮れるようになったら、アナグマが2本脚で立ち上がって何をしているのか謎が解けました。
解決編をお楽しみに。(映像公開予定)
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