2023/11/02

アナグマの巣穴付近で落ち葉をめくって虫を探すシロハラ♀【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年4月中旬 

二次林でアナグマの巣穴を監視する自動センサーカメラに野鳥が写っていました。 

シーン1:4/10・午後16:28・晴れ(@0:00〜) 
前日の晴れた午後にたまたま撮れた現場の様子です。 


シーン2:4/11・午前5:30(@0:05〜) 日の出時刻は午前5:08
画面の赤丸に注目。 
アナグマの巣口Rの上に被さるように伸びた細い灌木(木性の蔓?)に、早朝から地味な鳥が1羽止まっていました。 
止まり木で辺りをキョロキョロと見回し安全を確認してから、右下の地面に飛び降りました。 
朝の採食行動を始めたようです。 
(なぜか動画編集に失敗してしまい、鳥が画角外に消えた不要部分がカットされず、しばらく暗転が続きます。) 
画角内に戻って来ると、巣穴R付近で落ち葉を嘴で素早く跳ね上げて、隠れている虫を探しています。 
この鳥はシロハラ♀(Turdus pallidus)ですかね? 
せっかく興味深い採餌(虫取り)行動なのに、残念ながら1分間の録画設定時間が切れてしまいました。

シロハラは冬鳥のはずですが、未だ北方の繁殖地に渡去しないで居残っている個体なのでしょう。 
あるいは渡りの途中で立ち寄っただけかもしれません。
『やまがた野鳥図鑑』p160によれば、シロハラは4月上旬まで見れるとのこと。 

2023/11/01

雨夜に2つの巣穴に出入りするニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年4月中旬

トレイルカメラの設置場所を変更してみました。 
 ニホンアナグマMeles anakuma) が営巣するセットの周囲には細い落葉灌木が何本も生えているために、2つの巣穴を同時に狙うアングルを確保するのは大変です。 
巣穴Rが手前にあります。
奥にある巣穴Lは藪(落葉灌木)の陰に隠れてよく見えません。

シーン1:4/17・午前3:03(@0:00〜) 
雨が降る未明にアナグマが奥の巣口Lを覗き込んでいました。 
一旦左に回り込み、巣穴Lに入りました。 
これで、奥の巣穴Lもアナグマがしっかり利用していることが判明しました。 
手前の巣穴Rと内部でつながっていると思うのですが、トンネルの構造を確かめる方法がありません。 


シーン2:4/17・午前4:35(@0:29〜) 
約1時間半後、雨足が強くなっていました。 
アナグマが奥の巣穴Lの周囲をうろつき、立ち止まるとブルルルと身震いして、濡れた毛皮の水気を切りました。 
左からセットを回り込むと、手前の巣穴Rに入りました。 

2回とも性別をしっかり見分けられませんでしたが、セットに堂々と入巣したということは、巣穴の主である♀またはヘルパー♂(前の年に生まれた若い♂)と思われます。 
出巣した瞬間を撮り損ねたと考えるのが自然でしょう。
雨が降る夜は大好物のミミズがよく取れるはずなのに(うろ覚え)、アナグマはどうして採食に出かけないのでしょう?
巣内には生まれたばかりの赤ん坊が居るはずなので、その世話が大変なのかもしれません。
遠出しなくても、営巣地の見回り(散歩)を欠かさないようです。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 

これから初夏にかけて灌木の葉が生い茂ると、アナグマの巣穴は入り組んだ藪の中にすっかり隠れてしまうのでしょうか。
撮影のために邪魔な灌木を少し切りたくなりますが、迷います。 
子育て中のアナグマ♀がセット周辺の変化(撹乱)に気づくとストレスに感じてしまって引っ越してしまう可能性があるからです。 
私有地の森なら、もちろん無断で木を切ってはいけません。 



送電塔の天辺で営巣を始めたハシブトガラス♀♂(野鳥)抱卵

 

2023年3月下旬・午後12:45頃・晴れ 

送電塔#KN7に毎年営巣するハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の♀♂つがいを定点観察しています。 



巣に座り込んだ親鳥の尾羽だけが巣材の外に突き出て見えます。 
親鳥♀が抱卵しているのでしょう。 

カメラを下にパンすると、送電塔の中段に設置された巣箱は利用されておらず、空っぽでした。 
巣材の小枝が1本も搬入されていません。 

カラスは大量の小枝を組み合わせて巣作りするのですが、送電塔に持ち込んだ巣材によって感電や漏電事故が起こらないように、電力会社は毎年苦慮しています。 
作りかけの巣を撤去するだけではイタチごっこですし、怒った親鳥カラスがヒト(近隣住民)に対して敵対的・攻撃的になってしまいます。 
抜本的な対策の一つとして、送電線(高圧線)に影響しない鉄塔中段に巣箱を設置する試みが近年増えました。 
しかし天の邪鬼のハシブトガラス♀♂は今季も鉄塔中段の巣箱を使わず、鉄塔の頂点に造巣していました。 
ヒトがなかなか登ってこれない難攻不落の天辺に営巣する方が安心なのでしょう。
電力会社の思惑とは違いますが、ここなら漏電・感電事故は起こらないでしょう。 
ハシブトガラスとヒトがなんとか折り合いをつけて共存できたようです。 



鉄塔から右に伸びる高圧線に、パートナー♂が止まって辺りを油断なく見張っていました。
ときどきカーカー♪と鳴く度に、尾羽が上下にピコピコと動きます。 
充分に離れているせいか、私がしつこくカメラを向けて撮り続けてもハシブトガラス♂は高圧線から飛び去りませんでしたし、私を威嚇してくることもありませんでした。 
幸い当地のカラスは繁殖期でも性格が穏やかです。 
ヒト社会との軋轢が多い都会と違って、カラスがヒトを襲って攻撃するトラブルがニュースになることもありません。 
このままカラスとの良好な関係が続いて欲しいものです。



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