2021/01/10

秋の湖岸でマガモ♀♂の群れ(野鳥)が羽繕い・飲水・採食

 

2020年9月下旬・午後12:30頃・晴れ 

山間部で広い湖の対岸からガーガー♪と大声で鳴く声がするのでカメラを向けると、マガモ♀♂(Anas platyrhynchos)の群れがひとかたまりに密集していました。 
「密です、密です!」 
冬鳥のマガモが早くも日本に渡来したようです。 

しばらくすると、群れの半分(約20羽)が一斉に歩いて右へ移動し始めました。 
まさか、かなり遠くから撮っている私を目敏く見つけて警戒したのでしょうか? 
岸から湖に入水すると、一列になって入江を泳いで渡りました。 
水中に首を突っ込んで水を飲んだり、採食したりしています。 
ところが対岸に着いても、なぜかなかなか上陸しようとしません。 
カメラを左にパンすると、残る半分(約20羽)の個体は左岸に居残っていました。 
各々が羽繕いに余念がありません。 
地面に座り込んでいる個体もいます。 
右岸に唯一上陸した勇敢な2羽も岸辺で羽繕いしています。 
他の多くは右岸付近の浅瀬で採食行動をしています。 

 もう少し群れに近づいてみましょう。
 

オトコエシの花蜜を吸うミドリヒョウモン♂

 

2020年9月下旬・午前10:10頃・くもり 

里山の林道沿いに咲いたオトコエシの群落でミドリヒョウモン♂(Argynnis paphia)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
翅を開閉しながら吸蜜しています。  

実は近くで同種の♀も訪花していたのに(映像公開予定)、♂がなぜ♀に求愛しないのか不思議でした。 
曇り空という気象条件がいまいちなのか、それとも配偶行動は決まった時刻に行なわれるのかな?  

このオトコエシの花畑には千客万来で、どの虫を撮ろうか目移りするほどでした。 
そんな中、このミドリヒョウモン♂は翅の破損状況が独特なので、少し時間が開いても同一個体と識別することが出来ました。

2021/01/09

メドハギの花で採餌するミヤママルハナバチ♀

 

2020年9月下旬・午後13:40頃・晴れ 

里山の林道に沿って咲いたメドハギの群落でミヤママルハナバチBombus honshuensis honshuensis)のワーカー♀が訪花していました。(標高544m地点) 
黄色いマルハナバチなので一瞬クロマルハナバチの雄蜂♂かと思いきや、後脚の花粉籠に橙色の花粉団子を付けていたので、採餌中のワーカー♀と分かりました。 
メドハギの蝶形花に正当訪花すると、長い口吻を伸ばして吸蜜しています。  
メドハギの白い花弁に紫色のハニーガイド(蜜標)があり、マルハナバチはそれを目印にして訪花するのでしょう。 
 『岩波生物学辞典第4版』によると、
ハニーガイド [英honey guide 独Saftmal] 【同】蜜標,蜜しるべ 多くの花に見られる,蜜の分泌部位を目立たせるような特別な色彩配置.他と異なる色や花被にある斑点や模様があたかも分泌部位を指示するような配列が見られる.これが訪花昆虫が蜜に到達するのを助ける機能を果していることは,実験的にも証明されている.なお,植物種によっては,ハニーガイドが可視部の色でなく紫外線反射率のちがいによって生じている場合もあり,また局部的な匂いによるハニーガイドもありうると考えられる.
ミヤママルハナバチとメドハギの組み合わせは初見です。 
私のフィールドで、ミヤママルハナバチは滅多に出会えないレア種です。 
きちんと調べた訳ではありませんが、生息地が山地の中でも一部に限局されてる印象です。
不思議なことに、この日の山行では他の種類のマルハナバチを全く見かけませんでした。

複数個体(2匹?)を撮影。 
あまりにも忙しなく飛び回るので、試しにスポーツモードで撮影してみました。 
ピントを合わせる間もなく次の花へ飛び去ってしまうため、蜂を追いかけながらの撮影には難儀しました。 
砂利道に沿って自生するメドハギ群落の中で、ミヤママルハナバチ♀の訪花ルートに規則性は感じられませんでした。 
素人考えでは、群落の端から順に訪花した方が効率良く(無駄なく)蜜源を巡回できると思うのですけど、マルハナバチの流儀は違うようです。  


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