2019年9月中旬・午前11:40頃
堤防沿いの民家の庭の片隅に咲いたニラの群落でジャノメチョウ♀(Minois dryas bipunctata)が訪花していました。
翅を開閉しながら長時間、吸蜜しています。
翅裏の地色が淡いので♀のようです。
翅の縁がかなり損傷した個体でした。
もしかすると、前翅翅頂付近の眼状紋を狙って鳥がつついた食痕(ビークマーク)かもしれません。
訪花中にジャノメチョウ♀の後翅にアリ(おそらくクロヤマアリのワーカー♀)が登ると、ピクッと羽ばたいて振り落とそうとしました。(@0:27)
ようやく飛んでくれたと思いきや、すぐに近くのニラ花序に止まり直し、吸蜜を続けます。
本種の訪花吸蜜シーンを初めて観察できて満足です。
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ジャノメチョウ♀@ニラ訪花吸蜜 |
▼前回の記事
ニセアカシアの葉を蚕食するトビイロスズメ(蛾)幼虫【30倍速映像】
トビイロスズメ(蛾)幼虫の飼育記録#3
2019年9月中旬
飼育中のトビイロスズメ(Clanis bilineata tsingtauica)幼虫が食欲を失い、ニセアカシアの葉柄にしがみついて静止したままになりました。
脱皮前の眠なのかと予想し、微速度撮影で長撮り監視することにしました。
結局脱皮はしなかったものの、ちょっと面白い行動が記録されていたので、10倍速の早回し映像をご覧下さい。
窓際で飼っていたので、朝になると日光が当たるようになりました。
すると目覚めた幼虫は上体を起こし、徘徊運動を始めました。
少し前進すると、頭部を葉裏の主脈に押し当てるような姿勢でまた静止しました。
おそらく直射日光が眩しくて葉陰に移動したのでしょう。
これを「負の走光性」と言うのは大袈裟で、体温調節のためかもしれません。
朝になっても食欲は戻らず、ニセアカシアの葉に口を付けませんでした。
つづく→#4:トビイロスズメ(蛾)幼虫の排便【10倍速映像】