2013年9月中旬
河川敷の堤防(舗装路)で褐色型のトノサマバッタ(Locusta migratoria)が交尾していました。
そっと近寄ってよく見ると、♂は♀の背にマウントしているだけで交尾器は連結していません。
交尾後ガードなのかな?
♂が右前脚で顔(右触角)を拭って身繕いする以外は目立った動きはありませんでした。
いつもはすぐに逃げられてしまうので、今回も警戒して飛ぶかな?と思い念の為に動画で撮ったのですけど、ペアは静止したままでした。
後で思えば、♂だけでも採集して「バッタ釣り」の実験をしてみればよかったですね…。
【追記】
バッタは産卵管が短いので♂が上になり、腹端を曲げて♀の腹の下側から交尾する。直翅目でも産卵管の長い種類では♀が上になる交尾が行われる。(『日本動物大百科8昆虫Ⅰ』p103-104より引用)
【追記2】
『カラー自然シリーズ44:バッタのくらし』によると、
トノサマバッタの♂は、飛んでくるバッタの羽音や着地の音を頼りに、交尾の相手をさがしはじめます。(中略)♀の背なかにのった♂は、他の♂が近よってくると、足で羽をこすり、シュルシュルと音をたてて追いはらいます。(p15より引用)いつか私も配偶行動の一部始終を観察してみたいものです。
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