2018年11月下旬
室内の白壁にブドウトリバ(Nippoptilia vitis)が止まっていました。
寒い屋外から迷い込んだのでしょう。
本種は成虫で越冬するのですかね?
接写を始めると、木の窓枠で静止していたブドウトリバがわずかに歩き、続いて右の触角が動きました。
下から金属製定規を当てて開張を採寸します。
定規をゆっくり近づけると蛾はすぐに飛んで逃げ、白い壁紙に止まり直しました。
飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:38〜0:46、0:59〜1:08)
指の爪先で右後脚に軽く触れると、慌てて飛んで逃げました。
今度も準備運動の羽ばたきをやりませんでした。
二度目(Take 2)はやや引きの絵でハイスピード動画撮影してみましょう。
定規をそっと近づけて飛び立たせます。
ブドウトリバは明るい窓に向かって飛んで行きました。
その飛ぶ姿は、なんだかガガンボを連想しました。
西口親雄『森はナゾがいっぱい』という本を読んでいたら、トリバガを幼虫から飼育したマニアックな記録がありました。
飼育容器から、1匹、逃げだした。部屋の中を、ヒラヒラ飛んでいく。一生懸命、翅をはばたかせているが、進まない、という感じで、飛んでいる。翅がなん枚にも切れているから、当然だ。トリバガは、なぜ、翅を切ったのか。 (p23より引用)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
ブドウトリバ(蛾)@白壁macro |
ブドウトリバ(蛾)@白壁・全景 |
ブドウトリバ(蛾)@窓枠macro |