2018/02/27

ユリズイセンを訪花するオナガアゲハ♂の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2017年8月下旬

農村部の道端に咲いたユリズイセン(アルストロメリア)の群落でオナガアゲハ♂(Papilio macilentus)が忙しなく訪花していました。
吸蜜中も半開きにした翅を細かく羽ばたいています。

花から花へ飛び立つ瞬間を狙って、後半は240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@0:25〜)
スローモーションで見ると、後翅の前縁に♂の特徴(性標)である白帯がよく目立ちます。


ユリズイセンの花の形状と長い雄しべ、雌しべから考えると、ユリズイセンの送粉者は大型のアゲハチョウ類なのかもしれません。(※追記参照)

▼関連記事:ユリズイセンの花蜜を吸うキアゲハ


※【追記】
 チョウ媒の花に、形状がラッパ状か漏斗状で、葯や柱頭が外に向かって大きく飛び出しているものが多いのも、蝶を送粉者としてターゲットにした戦略として理解できます。蝶のもつストロー状の口吻は、一般にハチ目やハエ目に比べてずっと長いので、ラッパ状や漏斗状の花の奥で花蜜を分泌し、葯や柱頭を外に向かって突き出すことで、蝶の体に葯や柱頭が触れやすくなると考えられるからです。花粉に粘着性があるのも、蝶の体に葯や柱頭が少ししか触れなくても花粉の受け渡しが行なわれるための適応と考えられます。花蜜の濃度がやや薄いのは、蝶の口吻では、濃度が高く年度の高い花蜜は吸いにくいためです。 (p63より引用)
こうした特徴は全てユリズイセンの花に当てはまりますから、赤色系の花をもつユリズイセンはチョウ媒でしょう。
ただし、ユリズイセンは球根で増えるので、必ずしも受粉して種子を作る必要はありません。

2018/02/26

人懐こく挨拶しに来るハシボソガラス(野鳥)



2017年5月上旬

郊外にある町工場は休日休業で静まり返っていました。
その敷地内で見つけたハシボソガラスCorvus corone)が水溜りの横で鳴いていました。
嗄れ声で鳴き喚きながらなぜか私に向かってどんどん歩いて来ます。

ヒトを恐れない巣立ち雛(幼鳥)だとしたら幼鳥を守るために今にも親鳥が私の背後から襲ってきそうな状況です。
撮りながら私はかなり焦り、「来るな、来るな…」と内心で祈りました。
しかし、口の中が黒いので成鳥と判明。(幼鳥は口の中が赤いのです。)
繁殖に未だ参加できない若鳥なのでしょう。

私に対して威嚇しているつもりなのですかね?
(「なんだよ、こっち見てんじゃねーよ! あっち行けよ!」と虚勢を張る血気盛んな若鳥?)
撮影を始める直前まで水溜りで水を飲んでいた気がするのですけど、定かではありません。

やたらと人懐こい人馴れした個体と解釈することもできそうです。
もしかすると、普段は工場のヒトに餌付けされているのかもしれません。
私に対して給餌を催促する鳴き声にしては、カラス幼鳥による餌乞いとは鳴き方も翼の動かし方も明らかに違いました。


つづく→水溜りの水を飲む2羽のハシボソガラス(野鳥)



ハチミツソウの花蜜を吸うキタテハ



2017年8月下旬

農業用水路沿いに咲き乱れるハチミツソウ(別名ハネミギク)の群落でキタテハPolygonia c-aureum)が訪花していました。
翅を開閉しながら吸蜜しています。



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