2013/08/18

泥巣に出入りするヒメクモバチ♀の飛翔【ハイスピード動画】



2013年6月中旬

前回の記事はこちら→「タニウツギの葉裏に泥巣を作るヒメクモバチ♀

ヒメクモバチ(旧名ヒメベッコウ;Auplopus carbonarius)の造巣行動は数年前から定点観察で散々動画に記録してきたので、今回は目先の変わったことを試します。
巣材の泥玉を集めて泥巣に出入りする母蜂の飛翔シーン(離着陸)を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
撮影時間は16:22 pm - 17:00 pmの約38分間。

ヒメクモバチは巣材の泥玉を大体決まった場所から集めて来ることが分かっています。
しかし飛び去った蜂の姿をすぐに見失ってしまい、どこの採土場や水場に通っているのか突き止められませんでした。
左手に飛び去った後に右へ飛んで行く姿(右往左往)がハイスピード動画に捉えられていたので(@9:30)、水場は左側に採土場は右側にあるのかもしれません。
泥巣、水場、採土場が三角形の位置関係にあるようです。
地面から削り取った土と吐き戻した水を大顎で捏ねて泥玉を作るのです。
採土の前に水を毎回飲みに行く訳ではありません。

関連記事→「ヒメベッコウの採土と泥玉作り1」、「ヒメベッコウの採土と泥玉作り2
※ 飲水シーンの映像はパート2の方がよく撮れています。

この母蜂の帰巣シーンは葉表に着陸してから葉裏に回り込んで泥巣を見つける例がほとんどでした。
葉裏に回り込む向きも決まっているようです。
稀に葉裏にいきなり着地することもあります。
効率の良い帰巣ルートを学習しつつあるのかと思ったのですが、水場と採土場の位置関係でこうなったのでしょう。
時には空荷で帰巣することもあり、泥巣を点検してからすぐに外出します。

ヒメクモバチ♀は腹部を強く曲げて腹端背面を左官屋のコテのように使って泥玉を伸ばしていきます。
その素早い動きも1/8倍速のスローモーションで見るとよく分かります。
興味のある方は映像の冒頭部をご覧下さい



せっかくなので、ブログ限定でノーカット版も掲載しておきます。
巣作りの過程もスローモーションになっています。

後日、泥巣を採集して飼育を始めました。
つづく




2013/08/17

マダラアシゾウムシに昆虫ゼリーを与えてみる



2013年6月下旬

オニグルミの葉から採集したマダラアシゾウムシEctatorhinus adamsii)を持ち帰ったらいつの間にか室内で脱走していました。
夜に再発見したら体中が埃まみれになっていました。

試しに余っていた昆虫ゼリーを与えてみたら、さっそく吸汁を始めました。
吻の先にある大顎の動きに注目して接写してみたものの、よく分かりませんでした。
微動だにしないので、単にゼリーに乗せただけのヤラセ映像と思われるかもしれません。

背中に付いた綿埃を取り除いてやったら嫌がってなぜか右前脚を持ち上げました。
ちょっとした威嚇のつもりなのでしょうか?
ようやく動き出したら容器の縁から滑り落ちそうになり、跗節の爪でしがみ付いています。

その後数日間飼ってみたのですけど、他の動画ネタを思いつかなかったので元気なうちに解放してやりました。
ガラス容器の垂直な壁面を自在に登れる点が印象的でした(映像なし)。





右手を挙手!

ハクビシンの早朝散歩



2013年7月上旬

日の出前の早朝に、カラスが喧しく鳴き騒ぐ声に叩き起こされました。
一体何事かと窓から外の様子を覗いて見ると、路上を徘徊している小動物に対して電線に止まったハシボソガラスの群れが警戒声を上げている模様。
痩せ細ったタヌキにしては尻尾が長いです。
なんとハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)でした!
卵や雛を狙う天敵にカラスが直接的なモビング行動をやらないのは未だ暗いからでしょうか。
雛が巣立った後はリスクを犯してまで侵入者を攻撃しないのかな?

ハクビシンはとことこ歩いてすぐに民家の死角に隠れてしまったので、映像の後半は1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみます。





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