2013/01/25
繭を紡ぎ始めたイラガ(蛾)終齢幼虫
イラガ幼虫の飼育記録:4
2012年10月下旬・室温19〜21℃
朝起きてイラガ(Monema flavescens)幼虫の様子を見ると、水差しにしたカキの葉から下りて枝に止まっていました。
心なしか茶色の部分が濃くなった気がします。
毒毛の毛束も黄色から褐色気味に変わっています。
いよいよ繭を紡ぎ始める前兆でしょうか?
それとも脱皮するのでしょうか?
遂に葉柄で営繭を始めました。
ということは、終齢幼虫だったことになります。
しかし終齢にしては体長が小さかった点、および眠の時期が短かかった点が気にかかります。
口から絹糸を吐いています。
フードに隠れて食事中も決して見せてくれなかった頭部をようやく拝むことができました。
せっかくイラガの繭作りを楽しみにしていたのに、どうも様子がおかしい。
葉柄に繭を作ったら冬が来て落葉したときに繭は大丈夫なのでしょうか。
てっきり枝の二又になった部分に営繭するのかと思っていたので意外です。
接写の次は微速度撮影してみます。
つづく→「イラガ(蛾)幼虫の営繭異常【早回し映像】」
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発生
2013/01/24
田んぼで落穂拾いするニホンザルの群れ
2012年11月上旬
野生ニホンザル(Macaca fuscata)の大群が山から下りて稲刈り後の田んぼ(刈田)に来ていました。
散開した猿が三々五々に遊動しながら何やら採食しています。
落穂拾いなのかと思いきや、稲刈り後の刈株から伸びた緑の新芽を手でむしって食べているのかもしれません。
藁をかき分けて刈り残された稲穂?を口でしごくように採食している個体もいます。
睾丸の大きな♂が目に付きました。
子猿を連れた母猿も居ます。
あまりにも数が多過ぎて、どの猿を撮ろうか目移りしてしまいます。
目視では30頭ぐらいカウントできました。
横にパンした映像にも計21頭の猿が写っていました。
近くを流れる用水路の水音でかき消され、猿の静かなクーコールなど鳴き声はほとんど聞きとれません。
(視界が開けているため、クーコールによる鳴き交わしは不要なのかも?)
辛うじて喧嘩の悲鳴は録音されていました。
つづく→「片腕の折れた野生ニホンザルの落穂拾い」
スジボソヤマキチョウの求愛【ハイスピード動画&HD動画】
2012年10月中旬
野菊の群落でスジボソヤマキチョウ(Gonepteryx aspasia)を220 fpsのハイスピード動画に撮っていたら興味深い映像が偶然得られました。
花に止まって翅を開閉しながら吸蜜している♂(翅表が黄色)のところに別個体♀(翅表がクリーム色)が飛来しました。
初めの♂も驚いたように飛び立ち、♀の後を追って飛んで行きました。
♀の方から♂にモーションをかけて交尾に誘ったのでしょうか?
本種は翅表の色(黄色の濃淡)で雌雄を見分けることができます。
♀は翅の表がクリーム色、♂は黄色とのこと。
通常のHD動画で撮っているときも求愛シーンに遭遇しています。
映像の後半で(@0:45〜)吸蜜中の♀(翅表がクリーム色)の周りを♂(翅表が黄色)が飛び回っていますが、求愛は実りませんでした。
同じシロチョウ科のモンシロチョウの場合、♀は腹端を持ち上げることで交尾拒否の意志表示をします。
今回のスジボソヤマキチョウ♀も同様の交尾拒否姿勢を取ったかどうか、よく見えませんでした。
少なくとも♂が近づく度に閉じていた翅を半開きに広げていました。
こっちもハイスピード動画で撮れたらよかったですね。
【参考】
ネット検索してみると、近縁種のヤマキチョウ♀(Gonepteryx rhamni maxima)の交尾拒否姿勢の見事な生態写真をこちらで見つけました。
翅を開いて腹部を持ち上げるのはモンシロチョウと同じみたいです。
2頭が並んで吸蜜中 |
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